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35 : 恋人は名無しさん:03/09/03 18:18
学校の帰り道。
彼女と一緒に狭い田舎道を並んで歩いていた。

その日は朝から晴れで、傘を持ってる人は誰もいなかった。

でもおれは、前の日傘を学校に忘れていってたので、左手に傘を、右手に手提げ鞄を持っていた。

「ねえ何で傘持ってるの?」

彼女は聞いてきた。

「あー昨日学校に忘れていったんだよ。」
「ふ~ん・・・。」

しばらくの沈黙のあと

「傘もってあげようか?」

彼女が言った。

「いいよ別に・・・。」
「遠慮しなくていいってえー。」
「いや、いいってば。女の子に物持たせるなんて最低じゃん。笑」

その後、またしばらくの沈黙。
日が沈みかけ、少し暗くなってきた。

「傘と鞄両手に持ってるって変だよ!」

彼女は言った。

「なんで??片方の手に両方とも持つほうが変じゃね??」

またしばらくの沈黙。
もうそろそろ家に着く。

そんなとき。
彼女は唐突におれの傘をひったくった。
おれは驚いて

「何?」

と聞いた。

無言で彼女は右手をそっとおれの左手にからめた。

「手・・・繋ぎたかったんだ?」
「・・・うん。」

その日だけ、少し遠回して家に帰った。

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