- 2012年3月27日 10:27
- 家族
799 名前:おさかなくわえた名無しさん 投稿日:02/07/23 01:32 ID:tHmWWTGI
小さい頃から無口で無愛想で、たまに喋っても何かと理屈ばかりのいわゆる理系の人間で、俺のことに関しては何も言わず無関心ぽい感じだった。
精神論て概念なんぞ何一つ持ち合わせてないロボットみたいな父親だった。
そんな父親の背中を見てきたせいか俺は友達も少なく、外にも出ないので激しく世間知らず、と自分で言うのもなんだけどかなりのダメ人間だった。
そんな俺は18になって本格的に自分を変えようと父親に
「東京の大学へ進学する。」
と言った時、てっきり
「しっかり勉強しろよ。」
とかロクでもない事言うのだろうと思ってたら
「自分の目で都会をしっかり見て来い。」
と言った。
なぜか涙が止まらなかった。
あとから母に教えてもらったけど俺の大学進学費用をかなり貯めていたらしく、俺の知らない学資保険まであった。
地元の大学なら余裕でおつりが出るくらい。
俺が都会の大学に進学するだろうと、父親が車も買わずにかなりつぎ込んでたらしい。
てっきり無関心かと思ってたらちゃんと俺の事を考えていてくれた事が分かって今頃感動してしまった。