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一粒の豆

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年2月27日 10:37
  • 全般

あるところに、交通事故でお父さんを失った母子がいました。
上の子は小学3年生、下の子は小学1年生でした。

お母さんは、生活を支えるために朝6時に家を出、ビルの清掃、それから学校給食の手伝い、夜は料理屋で皿洗いと、身を粉にして働きました。
でも、そんな生活が半年、8ヶ月、10ヶ月と続くうちに、身も心もクタクタになってしまいました。
いつしかお母さんの頭には、いつも死ぬことばかりが思い浮かんできたのです。

そんなある日、お母さんは朝でがけに子供たちに置手紙を書きました。

「おにいちゃん、おなべに豆がひたしてあります。これを、今晩のおかずにしなさいね。豆がやわらかくなったら、おしょうゆを少し入れなさい。」

その日も1日、くたびれきって帰ってきたお母さんは、今日こそ死んでしまおうと睡眠薬を買っていました。
そんなことはまったく知らない二人の子供たちは、すやすやと眠っています。
その時、彼女は、

「お母さんへ」

と書いた、1通の手紙を眼にしました。

「お母さん、ごめんなさい。ぼくいっしょうけんめい豆をにました。でも、しっぱいしました。だからごはんに、水をかけて食べました。お母さん、あしたの朝、もういちどぼくに豆のにかたをおしえてください。そしてぼくのにた豆を一つぶだけ食べてみてください。ぼく先にねます。お母さん、おやすみなさい。」

このお兄ちゃんの手紙を読んだお母さんの目に、どっと涙があふれました。

「ああ、お兄ちゃんは、あんなにも小さいのに、こんなに一生懸命に生きてくれているんだ。」

お母さんはそう言って、お兄ちゃんの煮たしょっぱい豆を、涙と一緒に一つ一つ押し頂いて食べたのです。

それ以来、「一粒の豆」がお母さんの宝物になりました。
あの時のことを思えば、どんなことだって我慢ができるという、お母さんだけの「秘密の宝物」なのです。

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コメント:1

Anonymous 2013年1月18日 11:01

泣ける。・゚・(ノД`)・゚・。

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