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友達に関する泣ける話・感動する話

切ない想い

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2014年2月10日 16:49
  • 友達

俺小4の頃から好きな女子(レイコ)が居て、初恋だったけど想いを打ち明けるなんてことは到底無理で胸がジクジクする日々だった。

でも5年6年と同じクラスになってそれなりに仲良くなって俺は不自然にならないように気をつけながら、態度で示そうとしていて、レイコも薄々俺の気持ちに気付いているのだろうと(勝手に)思い込んでいた。

そう思うとよけいに気持ちが溢れてきて、想いを伝えたい衝動が強くなって、夏休み前、修学旅行のときに告白しようと一大決心をした。

ところが出発一週間前になって、レイコが授業中急に

「お腹が痛い。」

と言い出して保健の先生が付き添って病院にいくと、急性盲腸炎で即入院・緊急手術。
レイコの修学旅行もパー。
俺の一大決心もパー。
になってしまった。

先生や女子たちが行けないレイコの為に色々と相談しているのを尻目に前の日にコッソリと見舞いに行った。

「男子でお見舞い来てくれたの○○君だけだね。」

って言われて、照れくさくてあんまり喋れないでいると、急にレイコが枕もとの小さなマスコットを手渡して

「これ私の代わりに連れて行ってくれる?」

なんて、俺はもう告白しなくてもOKがもらえた気分で有頂天になって、旅行中もハイテンションでお土産を散々迷って貝殻のアクセサリーにしたり、記念撮影では何気にマスコットも写るようにしてみたり・・・。
で帰ったらやっぱり改めて告白しようと心に決めて、次の日は振り替え休日だったけど退院予定日だったので遠慮して、さらに次の日の放課後にお土産とマスコットをもっていくことにした。

その日の昼休み同じクラスのTがやってきて

「お前レイコとS(隣のクラス)、付き合ってるの知ってた?」
「え゙ぇ!!」
「きのう女子がお土産もって行ったら、Sが家にいたんだってよ。」

俺は山の天辺から一気に奈落の底に突き落とされたような気分になって、結局その日は家に行けず、お土産を渡すこともマスコットを返すことも出来なかった。

レイコが登校してくるまでの一週間、Sとのことはすでに既成事実として学年全体に知れ渡りかといって誰もそのことを冷やかしたり話題にしたりはしなかった。

俺はそれまでの想いが大きかった分だけ落差が激しかったというのだろうか、マスコットを渡された思わせぶりな態度が恨めしいのもあって急激にレイコへの気持ちが醒めてしまい、二学期の運動会の練習で仲良くなった女子と初詣にいったりしてちょっといい雰囲気になっていた。

卒業も近づいたバレンタイン。
朝登校するとすぐに件の女子から呼び出しがあって、手作りチョコを渡された。
俺は自分が"モテた"という嬉しさもあってすぐその場で付き合うことに同意した。

俺にもやっと「春」が来たのだ。

でも他の奴らにバレるとややこしいのでその日は通学路の途中で待ち合わせて一緒に帰ることにして、俺はウキウキしながら放課後をまった。

と下足室で靴を履き替えていると後ろからレイコが呼び止めた。
俺は怪訝に思いながらもレイコに言われるまま職員駐車場の隅についていくと、振り返りざまにニッコリと微笑んでリボンのかかった小さな箱を取り出した。

「ハイ、これ。」
「え、なに?」
「なにってチョコ。貰ってくれる?」
「・・・は??・・S、怒るぞ?」
「え~どうしてS君が怒るの?」
「どうしってって彼氏・・・。」
「ばぁ~か、彼氏じゃないよ。何回も付き合ってって言われたけど断ったモン。」
「ぇ・・・。」
「ハイ、どうぞ。」

そういって箱を目の前に突き出した。
俺は頭がパニクッていて咄嗟に

「いらない!俺○○と付き合ってるし・・・。」

と口走ってしまった。

レイコは、ハッとしたような顔を一瞬してから見る見る目から涙が溢れてきた

「どうして?私のマスコットずっと持っててくれてたんじゃないの?そうだと思ってたのに・・・。」

今、卒業証書と一緒の箱にマスカットもしまっている。
とうとう返せなかった。

アルバムにはそれを手に持った俺のニヤケた顔が写っている。
あの時Sより先にお土産を渡しに行っていたら、その後の俺とレイコの人生はどう変わっていたのだろうかと考えることもあるが、今となってはどうすることも出来ない・・・。

貧乏でバッシュが買えなかったA君に部活メンバーでサプライズ!

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2014年1月27日 02:35
  • 友達


185: おさかなくわえた名無しさん 04/07/30 10:11 ID:wDaHVBu5
じゃあ、ちょいと私の青春時代の話を・・・。

私(♂)は中学生の頃、バスケ部に所属してたんですが、同じ学年のチームメイトにかなり家が貧乏な奴(A君)がいたんです。

バスケットシューズって、目が飛び出るほどの高額とはいかないものの、やっぱり1、2万くらいはするじゃないですか、だからA君はどうしても親に言い出せなくて、いつも先輩のお古のバッシュで練習してました。

A君は家庭の事情にもめげずいつもニコニコして、練習はすごく真面目で実際チームの中でも中心選手でレギュラーでした。
もちろんチームメイトのみんなからの人望も厚く、ほんとにすごい奴でした。

しかし、どの学校にもいるようないじめっ子グループからはいつも

「お前、バッシュも持たんでよく部活にいれるなぁ?」

とか嫌味を言われており、それがA君や私達の唯一の悩みでした。

186: おさかなくわえた名無しさん 04/07/30 10:11 ID:wDaHVBu5
そんなある日、キャプテンをしている同学年のB君が突然

「ミーティングするぞ、ただしAには内緒だぞ。」

と言い出しました。
みんな何を話し合うんかな等と言いながらミーティングに出席しました。

B君は

「みんなで少しずつ金を出し合ってAにバッシュをプレゼントしないか?ただし、親から貰った金じゃなく、自分で稼いだ金だ。」

と切り出しました。

その後の話し合いで、B君の知り合いの新聞配達の人が、そういう事情なら期間限定でも雇ってくれるということらしく、そこで2ヶ月みんなで新聞配達する。
でもプレゼントだと多分A君は皆に負い目を持つだろうから、これまた近所のスポーツ店のおっさんに頼んで、福引きでうまくA君に当たりをひかせ、バッシュをゲットさせるという作戦になりました。

187: おさかなくわえた名無しさん 04/07/30 10:12 ID:wDaHVBu5
それからの2ヶ月間はまさに青春でした。
友達のために全員が一丸となって新聞配達してました。
まあ、友情に尽くす自分たちにもちょっと酔ってるところもあったんですけど。

そしてついに目標の2万円が貯まり、作戦がスタートしました。
スポーツ店に行って、まず皆でバッシュをワイワイ選びました。
(これがけっこう楽しかったw)
そして店主のおっさんに頼んで福引セット(偽モノの)をスタンバイしてもらいました。

作戦決行の日、B君がA君に

「ちょっと買い物したいけん○○スポーツに行こうや。」

と誘います。
(BとAは日頃よく一緒に帰っていた。)
そこでBはちょっとしたものを買いました。
(たしかリストバンドだった。)

店主のおっさんは

「いまちょうど感謝セールで福引やっとるから一回引いてみな、特賞はバッシュだぞ。」

と、なかなかの演技をみせてくれます。
B君はA君に

「お前ひいてよ、おれくじ運悪いから。」

と譲ります。

188: おさかなくわえた名無しさん 04/07/30 10:12 ID:wDaHVBu5
A君はエイヤッとくじを引きました、ビリっとくじを破り、中を確認します。
「特賞」と書いてあるくじを見た時のA君の表情は忘れられません。
私達は倉庫室のドアの隙間から一部始終を確認し、お互いにガッツポーズを決めあいました。

その次の日から体育館にはカッコイイバッシュを履いたA君の姿と、それをつまらなさそうに見るいじめっこたち、それをみてほくそ笑む私たちの姿がありました。

初めての親友

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2014年1月 6日 17:19
  • 友達

泣けるかどうかわからんが・・・。
私の話。
中学三年の夏。
私に不登校でオタクな女の子の友達ができた。

きっかけは些細なことだった。
担任の先生から

「運動会の練習するから呼びにいって!」

と、何故か私に頼んだのだ。
まともに話したこともないのに・・・と思ったが、文句を言わずに行った。
おおげさかもしれないけど、本当にアレは運命だったのかもしれない。

その子はびっくりするほど元気で、私に話しかけてきた。
そして、私がアニメが結構好きだと知るや、自分の趣味も話してきた。
そして私とその子は友達になった。

一週間経って、先生が私とその子の席を前後ろ同士にした。
二週間経って、その子が朝と帰りのHRにでるようになった。
三週間経って、その子が授業にちらほらでるようになった。

4週間くらい経って、いきなりその子から電話が掛かってきた。

「あ~、○○ちゃん(私の名前)?」
「え・・。そうだけど、どうかしたの?」
「あのさ~、さっきテレビで・・・。」

それからその子と小一時間話をした。
家族のことだったり、アニメや漫画のことだったり、ようするに他愛もない話をした。

最後にその子はこんな事を言った。

「あ~明日さ~、暇だったらカラオケいかない?」

涙がでそうになるのを、私は必死で堪えました。
だって、カラオケとかに一緒に行く遊び友達なんていなかったから。
そもそも、友達と他愛もない話で長電話をしたことだって初めてだったから。

私は昔から一人ぼっちでした。
軽く話せる友達はいるものの、彼女らと遊びにいくほど親しくはありませんでした。
中三になってから、私はクラスの皆から少しずつ離れていきました。

そんな私の様子を先生は気が付いていたのかもしれません。
いっつも教室の隅っこでひとり本を読んでいる私のことを心配してくれてたのかもしれません。
今となっては分かりませんが、先生のおかげで私には初めて親友と呼べる存在ができました。
月曜日が待ち遠しく感じることができました。
この場を借りて、お礼を言いたいと思います。

ありがとう。

さよならの握手

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年6月 6日 13:05
  • 友達

今日、中学まで一緒の学校だった男の子と偶然再会した。
私の居るところはわりと田舎だから、就職はほとんど県外で、進学も県外に行く人が多い。

彼はとてもシャイで、おとなしい子だった。
部活が一緒で、たまに話すことがあっても全て私からだった。

今日も私が先に見つけて、話しかけた。
世間話に一段落着いたところで、彼が

「就職が決まった。県外に行くことになったんだ。」

と言った。
素直におめでとうと言ったら、

「もう会えないかもしれないね。」

って言って、手を差し出してきた。
握手した。

彼とは仲が良かったと言えるほどの関係じゃなかったし、ほとんど接点が無かった。
でも、別れの言葉を告げられたとき、私の事を友達だと思ってくれていたんだと気づいて、急に涙が込み上げて来た。
家に帰って泣いた。

友達の大切さ

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年5月11日 12:18
  • 友達

幼稚園の頃から、仲が良かった親友が居た。
いつも、俺たちは4人で遊んでた。
どんな時も、一緒に遊んでた。
彼女についての相談をしたり馬鹿言ったり、喧嘩したり。
でも、そんな事やりあってるうちに俺たちの絆は更に深まっていった。

ある日、いつものメンバーで遊んでる時、ゆうき(仮名)の具合が悪そうだった。
そいつは元気だけがとりえだったのに、その日だけは具合が悪かった。
日がたつたびにゆうきの具合が悪そうだった。
俺たちは心配になって体調を聴いたが

『大丈夫。なんてことないよ。』

と、言っていた。
数日後ゆうきは学校を休むようになって、病院で入院していることを親に聴いた。
親からゆうきが難病に掛かっている事、そして治らない事、もう直ぐ天国に行くかもしれない事。
全部聴いた。
俺たちは言葉が出なかった・・・。
俺たちはいつもより1人少ない、3人で御見舞いに行った。
プレゼントを持って。

逢って元気付けてあげて又、一緒に遊ぶんだって俺は思った。
病室に入ってゆうきを見たら、全身チューブだらけでちゃんと顔を見る事ができなかった。
俺たちは

『絶対良くなるよ。』

って言ったらゆうきは

『まだ死にたくない。』

って言われた。

面会時間が短かったからプレゼントを渡して病室から出た。
病室から出た後、俺たちの涙は止まらなかった。
まだ、死んでる訳じゃないのに凄く悔しかった。
何で俺たちの親友がこんなに苦しまなきゃいけないんだと思った。
俺たちは何も出来なくて、ただ涙を流す事しか出来なかった。

そして俺たちは毎日の様に御見舞いに行った。
俺は親から貰ってる少ないお小遣いを貯めてゆうきの為にプレゼントを買って病院に行った。
いつもの病室だから迷う事なく真っ直ぐ進んで病室に入るとゆうきの姿は無かった。
部屋の中の状態はいつものままなのにゆうきだけが居なかった。
頭の中が真っ白になって何が起きたのか判らなかった。
部屋の前でプレゼントを持って立っていると後ろからゆうきの母親が来て俺に言った

『本当についさっき息が止まって・・来てくれてありがとう。』

って涙を我慢しながら俺に言った。
プレゼントはゆうきの母親に渡して俺は病院を出た。
その後、俺たちは3人だけで遊ぶようになった。
俺たちの仲間が居なくなって初めて気が付いた。
友達の大切さを。

今迄本当にありがとう。
絶対忘れないよ・・・。

がんばるという意味

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年4月30日 11:20
  • 友達

親友からの電話。

「足が痛いから入院するよ。たいしたことはない、一週間くらいだって。」

笑いながらの連絡だった。

「そっか、がんばれよ。」

まあ日常的な会話。
その時たいして気には止めなかった。
一週間後、まだ入院してるとのこと。
エロ本を土産に病院を訪ねた。
病室に入るとそこには右足の無い親友がいた。
いっきに視野が狭まり、親友が見えなくなった。

その日の夜、久しぶりに自転車で一緒に通った高校まで走ってみた。
16年前と景色はさほど変わりない。
田んぼ道、涙が溢れて止まらなかった。
もうその親友はいない。
癌だった。
足を切断しても全身への転移は止められなかったらしい。
でも親友は死ぬ直前まで生きることをあきらめてはいなかった。
死ぬ前の日、

「足が痛いんだ。退院した後困るからさすってくれよ。」
「今まで親に迷惑かけたからさ、退院したら家の事業継ごうと思うんだ。帳簿だけでもつけれるようになりたいから簿記教えてくれよ。」

がんばってた。
すごくがんばってた。

その日から自分自身、がんばるって言葉を使わなくなった、というか使えなくなった。
親友に失礼で・・・。
何十年後か親友に会うことがあるだろう。

「いい人生送れたかい?」

と聞かれたら、

「うん、がんばったよ。」

と言えるような人生を送りたい。

1コ上のお兄ちゃん。

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年4月24日 15:38
  • 友達

三歳ぐらいの時から、毎日のように遊んでくれた1コ上の兄ちゃんがいた。
成績優秀でスポーツ万能。しかも超優しい。
一人っ子の俺にとって、ほんとに兄ちゃんみたいな存在だった。

小4の時、真冬にサッカーしてて林に入ったボールを取って戻ってきたら兄ちゃんが倒れてた。
慌てて抱き起こしたら吐いちゃって、その時は風邪ひいてるって言われてバイバイした。
しばらくして入院したって聞いて、病名も知らないのにお見舞いに行った。
退院できたけど学校には滅多に来なくなった。

外で遊んじゃいけないらしいんで、毎週土日は兄ちゃん家にくにおくんをやりに行った。
よく兄ちゃんのママンから

「来てくれてありがとうね。」

って言われて、近所のオバチャンからは

「○○君と遊んでるなんて偉いわね。」

って言われた。
言葉の意味が俺にはさっぱり分からなかった。

(はぁ?友達なんだから当たり前の事じゃないの?)

純粋にそう思えるぐらいバカなガキだった。
しばらくしたら絶対良くなって、また外で遊べるって思ってた。
親にも兄ちゃんのママンにも、そのうち良くなるって言われたし。

ある日、やけに兄ちゃん宅に抜け毛が多いなって事に気付いた。
身長も俺のほうが上になったし、外に出ないから肌真っ白だし、腕も超細いし。
その事を親に話したら、脳腫瘍っていう難しい病気なんだよって初めて聞かされた。
兄ちゃんがあんまり長くないって事、なんとなく分かった。

それから急に顔合わせるのが辛くなった。
遊びに行く機会が段々減っていって、最後は全く遊ばなくなった。
しばらくして、晩飯の時間のニュースで「病気と闘う中学生」みたいな感じの特集に兄ちゃんが出てた。
見るのが嫌になってチャンネル変えた。
親に思いっきりビンタされた。

結局会う事になったのは2年ぶり、兄ちゃんが棺の中に入った時だった。
兄ちゃんのママンから

「何か言ってあげて。」

って、凄い優しい声で言われた。

(俺が遊びに行かなくなってから、どんな気持ちで毎日家の中で過ごしてたんだろう)。

ってそう考えたら胸が張り裂けそうになって、何も言葉にする事ができなかった。
結局自分の事しか考えて無かった。
もっと沢山会ってあげればよかった。

本当にごめんね。
謝っても謝り切れないけど、あれからは身近な人を、いつでも大切にしようって思えるようになったんだ。
今年も線香あげに行くよ。

トムとジェリー

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年4月20日 14:51
  • 友達

ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、こっそりジェリーの前から姿を消しました。
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。

トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、それが何なのか、ジェリーにはよくはわかりませんでした。
トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。

そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。
トムよりのろまで体も小さい猫です。
喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。
そこでジェリーは、穴のあいた三角チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、その猫に罠をかけることにしました。
いつもトムにしていたように。

ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました。
そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。
ジェリーはしめしめと思いました。
いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ、うふふ。
手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。

でも、その猫はトムではありません。
猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。
ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。
ジェリーも噛みつき返しましたが、トムより体が小さいはずの猫は平気です。

血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。
トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。
そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。
かけがえのない友を無くした悲しみでした。

ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。

「また喧嘩ができるね。」
「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ。」

いじめから助けてくれた子のことを話したい

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年4月 9日 12:29
  • 友達

1:1[]:2011/08/20(土) 00:21:42.48 ID:/sPvsejI0
ここはマットが勝手に動き人を巻き付け逆さ吊りにするという伝説が眠る土地。
私は昔から内気で、お願いされると断られない性格ゆえ、いじめの標的になりやすかった。
けれども、小学生までは徹底していじめられることは無かったんだけど、中学生になった頃、私は目立つグループから日常的にいじめられるようになった。
理由というか発端というか、とにかく気がついたらいじめられていたというかんじかな。
これから地獄の日々が続くかと思われたある日、一人の老け顔美人がこの土地を訪れた。

強烈な関西弁を撒き散らしながら・・・。

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 00:22:33.11 ID:HYqKQCpe0
続けろ。
俺は寝るが。

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:24:53.23 ID:K0NRtDPT0
続けたまえ。

8:1[]:2011/08/20(土) 00:27:47.84 ID:/sPvsejI0
田舎と都会が入り混じる中学校に通っていた私のスペックは全てにおいて平均以下。
器量は良いと言われるけれど、垢抜けない顔だと自分でも思う。
まぁどんくさいんだよね。
全てにおいて。

けれど、そんな私だってオシャレがしたい、綺麗な靴下を履いて登校したいと中学生の頃は毎日思ってたのよ。
でも目立つとやっかまれていじめられるのが目に見えている日常。

「高校生になったら、いっぱいオシャレするんだ!」

って思いながら、日々受ける軽いイジメに耐えていた。
そして高校受験に合格して、遅く咲いた桜を眺めて校門をくぐり、教室に入ったら私の視界に飛び込んできた数人の女子。

紛れもなく、中学のとき私を暇つぶしにいじめていたグループだった。
心の中の桜が一斉に散って、目の前に動くマットが現れたような感覚だった。

11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:31:36.05 ID:/sPvsejI0
その後いじめグループの中の2人と一緒のクラスになったことが分かった。
他の人は違うクラスだった。

いまさらそ知らぬフリなんてできないしそんなことしようもんなら一発でイジメの標的、それもド真ん中になると思って、低姿勢で挨拶した。

「あああららたたもおなじグラスだあったんでっすくぁwせdrftgyふじこlp」

完全にテンパってた。
今になって思えば、あの時普通に接していればと後悔するばかり。
いじめ女子(AとB)は一瞬

「きめぇ・・・。」

みたいな顔になって、あぁこりゃ絶対ダメだと思ってたらその日は特に会話もすることなく学校が終わった。

(女子高生になったんだし、イジメとかそういうのって興味なくなったんだ!)

って勝手にハッピーになってた。

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:36:30.31 ID:/sPvsejI0
でも違った。彼女達なりに物色してたかんじだった。
他中学から来た女の子にも派手な子がいて、初日は皆そういうカンジで物色していたように思う。
何も知らない私はウキウキになって、帰り際商店街でちょっと薄い桜色のマニキュアを買った。

少しくらいなら、オシャレしてもいいよねって。

次の日、早速そのマニキュアを塗って登校。
幸い、派手すぎでなければ多少の茶髪やマニキュアは見逃してくれる校風だし。

(さあ次は友達探し!)

って思って、自分の席の後ろにいた子にプリント配るついでに

「よろしくね。私○○って言うの。」

と、まぁありきたりな自己紹介をした。
そしたら後ろの子、仮にC子は特に何を言うでもなく、私の全身を舐めるように見たあと、無言でプリントを受け取った。

「寡黙な人だなぁ。」

ってその時は思った。
けれど、C子は中学は違えど、いじめグループの子達の知り合いだった。

13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:38:51.51 ID:/sPvsejI0
入学してから二週間くらいして、私はC子に話しかけられた。

C「なんでさ、マニキュアとかしてんの?」
私「え・・・?あ、あの、マニキュア好きなんだよね。」
C「ふーん。」
私「Cちゃんは何色が好き?」
C「・・・。」
私「あの・・・。」
C「似合わないしキモい。」
私「え?」
C「キモい。」
私「ごめん・・・。」

そのまま、そっと前を向いた。

14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:41:06.86 ID:/sPvsejI0

(私なにかCの逆鱗に触れるようなことしたかなぁ。)

って、その日一日ずっと考えてたけど、これといった答えはでなかった。

共通点といえば、いじめグループと接点があるくらいだけど、いじめグループは別段私に話しかけることも無かったし関係ないよねって思ってた。
きっと虫の居所が悪かったんだろう、気分屋さんなんだって。

でも気温の上昇と共に、いじめグループとの接点が合点になっていった。

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:44:44.79 ID:/sPvsejI0
ある程度クラスの皆も打ち解けてきたとき、私にとって初めての高校の友達ができた。
色白ぽっちゃりで静かな子。
仮に白子と命名。

お互いあまり目立たない存在で気が合う部分もあったし、なによりお互いまだ一緒に下校する友達もいなかった。
私は嬉しくて、白子と一緒によく商店街に買い物に行った。
帰りに駅前で安いパン食べながら話したり、雑誌を広げて

「この服可愛いね。」

とか、とても幸せな時間をすごしていた。
けれど、夏休みが近づいたある日、白子が一通の手紙をよこした。
絶滅危惧種のキキララの封筒に便箋。

(どうしたんだろう、恋でもしたのかな。)

って思った。

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:49:21.12 ID:/sPvsejI0
手紙の内容を要約すると

「友達やめよう。早い方がいい。私までいじめられたくないから。ごめんね。」

ということだった。
私は友達を失ったことよりも、友達がいじめられていたことにショックを受けた。
いつも笑いながら喋って、お弁当のおかず交換したり楽しく過ごしていた白子がいじめられていたなんて。

いじめの相手は誰か分からなかったから、その後すぐに白子に電話した。
白子は質問に答えようとせず、終いには鼻をすすりながら

「ごめん・・・。」

と言って切った。

(友人に何するだ!!!)

と頭の中が沸騰して、

(絶対白子をいじめている奴を特定してやる!)

って誓った。
誓ったはいいものの、その時、いじめた相手に対してどうこうこうするという考えはしなかった。
やっぱり平均以下の脳みそ、後先を考えていない。

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 00:55:45.15 ID:/sPvsejI0
学校に行って、白子を詰問していじめた相手を聞き出そうとするも、白子は目も合わせないで私の前から逃げていく。
切なかったし、私には話してくれると信じていた友人にこのような態度に出られると、こっちの勢いはみるみる内にしぼんでいく。

しょんぼりしていると、Cが話しかけてきた。

C「ねえ、除光液ある?」

相変わらずマニキュアは欠かさなかったので、除光液は必需品。
リュックの中から除光液を取り出しCに渡した。

「サンキュー。」

といってCは除光液を受け取った。

(久々に話したなぁ。)

とその時は思うだけだった。

結局、その後白子との仲は回復しなかった。
また一人の生活に戻っちゃったなって思いながら毎日過ごしていたら、Cがよく話しかけてくるようになった。
けれど、ほとんど物の催促。
除光液が返ってこないうちに、Cは

「ジュースちょっと頂戴。」
「もっと席前に行って。」
「ペン貸して。」
「宿題見せて。」

など。

(人に物借りることに遠慮がない人なんだなぁ。)

と、ちょっと嫌に思ったくらいで、その時はCと話せた事で頭がつまってた。

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:01:20.62 ID:/sPvsejI0
Cは段々要求がエスカレートしていった。
両親共働きなので時々お弁当は購買のパンで済ますことも多くなってきて、一人でパン食べてたらそのパンすら

「よこせ。」

と言う始末。

さすがにお腹が空くしお小遣いも限られているのでその都度買い足していたらお金が無くなる。
なので

「Cちゃん、私あまりお金ないから、パンはちょっとあげられないんだ。」

って言ったら

「死ねよ。」

って返ってきた。

その日は落ち込んでずっと俯いたままだった。

(キツい友達をもったもんだなぁ。)

って。
この時点で私は何故か勝手にCを友達としてみていた。
勘違いも甚だしい。

その日の帰り、Cは下駄箱の前でいじめグループと一緒にたむろしてた。
そして下校しようと上履き脱いでた私に

「お前のせーで腹減ったじゃん。コンビニでパン買ってきてよ。」

といきなり命令された。
傍にいたいじめグループの女の子達はニヤニヤしていた。

19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:04:41.43 ID:/sPvsejI0
私「ごめん、今月お小遣い厳しいからパン買えない。」
C「なんでよ。」
私「だから、お小遣いが・・・。」
C「パクってくればいいじゃん。」
私「それは・・・!万引きじゃん!!」
C「そーだよ。早くしてよ。」
私「それはいくら友達でも無理だよ。」
C「キメーwwwwwwww友達だってwwww」
A「な?絶対友達と思われてるっつったじゃんwwww」
B「昔からこいつ頭おかしーんだよwwwきもいwwww」

目の前にマットが再び現れた。

20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:09:18.92 ID:/sPvsejI0
その日は逃げるようにして帰った。

(私は友達じゃなかったんだぁ・・・。)

って泣いたけど、思い返してみると、ショボい四次元ポケットのような扱いだった。

(また一人の生活かー・・・。)

って思いながら次の日学校に入ったら、私の席にABCとその他がたむろしてた。

「おはよう・・・。」

って遠慮がちに声かけて

(席移動してほしいなぁ・・・。)

と思っていたら、ABC無視。

私「あの、席に座りたいんだけど・・・。」
ABC「キャハハハwwwwwwwww」
私「ねえ、席どいてほしいんだけど・・・。」
ABC「・・・。」
私「もう授業が・・・。」
A「お前さー、昼一人?」
私「うん・・・。」
A「昼さー、ウチらんトコ来てよー。」
私「へ?」

キーンコーンカーンコーン。

訳の分からないまま昼になった

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:18:34.58 ID:/sPvsejI0
次の日、お弁当を持って非常上り口に行ったらABCとその彼氏っぽいの×3がいた。
皆垢抜けてて彼氏らしきものも男前だった。

おそるおそる声を掛けたら

C「おっせーよ!」
男「コレ?言ってた財布って。」
C「そー。ショボいけどさ。」
男「ギャハハハwwwwお前ほんと性格悪いよなwwww」
C「だって勝手に友達とか思ってたんだよ?キモいし慰謝料貰わないとやってらんないっしょwww」
A「私クリームパン。」
B「あーじゃあ私レモンティー。」

何が起こったのか分からず呆然としていたらCが鬼の形相で

「お腹すいたから早く買ってきてよー。」

と言った。

(あぁ、パシリにされるんだ、今の私・・・。)

断ろうとしたけど、6:1の状況で誰が断られよう。
男の

「私ちゃんやさしーねー!がんばってね~wwww」

というBGMを背景に、無我夢中で買いに行った

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:12:31.07 ID:/sPvsejI0
昼、ABC達は教室に居なかったので他のクラスを回ってみた。

でもいない。

(どこにいるんだろう。)

って必死に探したけど見つからない。
諦めて一人で弁当食べた。
そしたら昼休みの終わりごろCが戻ってきた。

C「なんで来ないの?」
私「探したんだけど教室いなくって。」
C「ハァ?教室にいるわけないじゃん。」
私「え?じゃあどこに居たの?」
C「しらねー。ウロウロしてるし。」
私「じゃあ見つけられないよ。」
C「じゃあ明日玄関の非常上り口にこいよ。」
私「わかった。」

完全にCのペースにもってかれてた

25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:22:17.42 ID:/sPvsejI0
結局、断れない私はずっとパシリにされ続けた。

(夏休みまで、夏休みまでだから!)

って意味わからん理由考えてた。
何故振りかぶって

「嫌だ!」

って言えないのかと言われそうだけど、今まで言葉の暴力、物品要求はあっても暴力、金銭の要求が無かったから。
まだ殴られでもしたら思い切って先生に相談って思うんだけど、確固たる理由が無いので一縷の望みが何故か見えてしまう変な感覚になってた。

向こうには男がいたし、断って殴られたらどうしようかとか、とかく真綿で首を絞められている状況だった。
イジメと呼ぶにはショボいような気がして、なんとか今の状況さえ逃れられればって、逃げに回ってたんだなぁ。

26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:24:30.12 ID:/sPvsejI0
夏休みまでパシリ続け、やっと学校からもイジメグループからも開放されると思っていたらCから電話があった。

(一体誰から聞いたのかな?まさかね・・・白子はそんなことしないだろうなぁ・・・・。)

またそうやって自分自身に見てみぬフリしていたら

C「ちょっと駅前まで来て。」

と言ったので、物凄く落ち込んだ。
でもまさか、街中でカツアゲなんてされないよね。
そう自分に言い聞かせて足は向かっていた。

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:26:52.04 ID:/sPvsejI0
結論から言う。
細かく書いているうちに泣けてきた。

「商店街の隅でパンチラして立ってろ。」

って命令された。
いつもなら断るんだけど、Cの廻りにはいつものイジメグループに加え、栃木名物のないんだな、それがによく似たニーチャンがたむろしてた。
歯掛けてるしなんか甘ったるい臭いにおいがしていて、とても危機感を覚えた。
殴られるくらいなら、パンチラしたほうがいい。

私は商店街の隅で地べたに座りながら、足開いてぼけっとしてた。

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:29:09.93 ID:/sPvsejI0
通り過ぎる歩行者はあえて目線を逸らし、車に乗ってるオッサンはガン見してた。

その傍でグループは壁バシバシ叩いて笑ってた。
たまらず私はその場で泣いた。
少女が商店街に股開いてパンチラしながら泣いていたら、通行人の誰かが助けてくれるだろうって。

でも誰も助けてくれなかった。
たぶんマジキチに見られていたんだと思う。
マジキチにはそりゃ関りたくないよ。

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:30:36.13 ID:/sPvsejI0
その後も、何度も呼び出された。
いつしか金銭の要求も当たり前になってきた。
以前は金銭要求など確たるものがあれば動くと思っていたけど、時既にお寿司。
一種の洗脳状態になっていて、イジメグループの前では何一つ反抗できなくなってた。

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:30:48.19 ID:CdMldhxI0
ひどいな・・。
頑張ってはきだしてしまえ!
見てるよー。

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:33:13.53 ID:/sPvsejI0
終いには円光すら持ちかけられた。
その当時円光が凄く流行っていて、携帯電話がカラーになったり、とかく円光バブル期だったのかと思う。
結果から言うと、本番は泣いて懇願して拒否、けれどグループの廻りにいた男数人にフェラさせられた。
もう全て諦めの境地になってた。

汁ってさ、アクと苦味と生臭さのトリプルクロスなんだね。

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:34:58.26 ID:yov61Goq0
>>34
その話噓だよね。
本当だったら泣ける。

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:37:06.41 ID:/sPvsejI0
>>36
ほんとなんだな、これが。

夏休みが終わって死にたい気分満開で学校に向かった。
教室に入る時、心臓がバクハツしそうなくらい動いていた。
けれど、休んだらそれこそ彼女達の思う壺だと思って、学校を避難所として考えていた。

避難所に入るととんでもない関西弁が聞こえてた。

(こんな田舎に関西人?あぁ、ついに幻聴か・・・。)

と思ってたが、質量をもった関西人が確かにそこにいた。

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:35:03.03 ID:/sPvsejI0
この時点でイジメのことを第三者に話すことは出来なくなっていた。
彼女達は本当に巧妙だったと思う。

フェラさせられるまで、一切カツアゲも暴力もせずに追い詰めるんだもん。

両親にも言えない。
教師にも言えない。
友達もいない。

夏休みは静かに終わった。

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:42:57.30 ID:/sPvsejI0
「ええ?雪が一階埋め尽くすってどんだけやねん!」

彼女の第一声は今でもハッキリ覚えている。
関西人の正体は大阪から転校してきた女子だった。

先生が紹介する前にクラスの子をつかまえて自己紹介していたみたい。
私は今まで大阪の人と関ることが無かったので、正直そのデカイ態度に唖然とした。

お察しの通り、マットが動くこの国はほんとに陰湿で、他人は自分達の色に染めてから初めて受け入れる。
子供の頃から

「あのマンションの子達と遊んではダメ。」

とか普通に教え込まれるし。

そして大阪の子、仮に大阪ちゃんとしよう。
大阪ちゃんは私のずーっと遠い席に座った。
自己紹介の時、一切臆せず

「大阪から来ました○○です!皆さん色々教えてください!」

とハキハキ言いやがる。
普通

「よろしくお願いしますじゃない?」

と思う私はやっぱりマット脳なんだな。

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:44:47.69 ID:/sPvsejI0
少しだけ絶望を忘れていた矢先、Cがつま先で私の椅子をコンコンしてきた。

C「今日も一緒にご飯たべよーねぇ。」

一気に引き戻された現実に、大阪ちゃんが入る猶予は無かった。

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:45:42.22 ID:3XmEml3B0
私の友達に何するだ!
で長野の方言かと思ったけど、栃木なんだね。

47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:51:19.22 ID:/sPvsejI0
>>44
山形です。
が、流石に方言丸出しで書くと混乱したり齟齬が出ると思うんで、標準語だば。

二学期が始まっても何も変わらなかった。
相変わらず食料買出しは続いていたし、万引き要求はお金で解決した。
つまり、万引きしたことにして実は買ってた。
夏休みは両親にとって忙しい時期なのでお昼ご飯代とか遊び代とか結構くれたので、それらをチマチマ使っていた。

(こんなのおかしい。)

と思っても、フェラの事実は曲げられないし、誰かに喋られるなんて死も同然だと思ってた。

ある日、イジメグループは映画がどーのこーの言いながら、学校を早く出て行った時。
丁度私は掃除当番でトイレをこまめに掃除していた。
別に掃除が好きなわけじゃなくて、早く帰ってしまって街中でグループと会うのが嫌だったから。

けれど、一人ぼっちで教室に戻ったとき、がらんとした教室を見て急に泣き出した。

「もう嫌だ!もう嫌だ!」

って、Cの机ガンガン蹴ってた。

45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:46:25.96 ID:/sPvsejI0
はぁん、猶予じゃなくて余裕だ、すません。

Cに言われるがまま、いつもの処刑場所に死んだ顔で向かう。
夏休みの性的な思いでは恐怖で私を支配するには充分すぎた。
行かなければ今度こそオヤジのエサにされちゃうんだ・・・。
そう思うと、お金を出す方がよっぽどマシだった。

49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:55:21.44 ID:/sPvsejI0
「えらい派手やなぁ」

そう言ってヒョコっと出てきたのは大阪ちゃん。

(なんでここにこんな時間いるの!!!)

とビックリしたけど、私はグッチャグチャに泣いていて言葉にならなかった。

大阪ちゃんを間近で見たのは初めてだったし、喋ったのも初めて。
不思議だよね、大阪弁って。
使えないけど、意味はなぜか分かっちゃう。

「どないしたんよ?」

大阪ちゃんは私を普通の人間を見る目で近寄ってきた。

(あぁ、ヒトとして見られたのっていつぐらいかな。)

なんて思ってたけど、涙が止まらなかった。
大阪ちゃんは何をするでもなく、Cの席にドカンと座った。
手を上下して

「貴女も座れば?」

ってジェスチャーしたので、とりあえず座ったけど、会話が無い。
まーしゃくりあげまくってたから、しゃーないね。

50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 01:57:55.83 ID:/sPvsejI0
しばらくして私が落ち着いたら大阪ちゃんが

「Cにイジメられとんちゃう?」

と唐突に訊いてきた。

(まぁ傍から見ればバレバレだよな。)

と思って、

「あはー・・・。」

って間抜けな作り笑顔で大阪ちゃんに笑いかけた。

イジメられているって、素知らぬ人に知られてしまうことに恥じらいを感じていたんだと思う。
パンチラしておいて今更恥らうって何様だよ私。

53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:01:58.16 ID:/sPvsejI0
大阪ちゃんはそれ以上訊かなかった。
知られたくないオーラ前回だったし。
大阪ちゃんは困ったように何度も頭を掻いてた。

時々耳元が見えてピアスの穴が合計5個あって驚いた。
この人もヤンキーなんだ、Cの仲間なんだって。
勘違いしてしまったが最後。
泣いているのを笑われてしまうと思って

「じゃあね。」

って言って逃げるようにして帰った。

部屋で一人でいると妄想ばかりしていけないよね。

(大阪ちゃんとCは仲良しかもしれない。ということは、Cに今日の机事件を言われるかもしれない。ただでさえ態度がでかく、声もでかく、物怖じしない大阪ちゃんがC側についたら、もっとエスカレートする。そうなると死ぬしかない、もう終わりだ。)

って、すんごいマイナスなことばかり考えた。
その日、初めてイジメが原因で吐いた。

54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:07:20.19 ID:/sPvsejI0
次の日は人生で一番辛かった。
母親が渡してくれたお金の行く末に対して初めて心の底から土下座した。
両親は忙しいだけで愛情はあったほうなので、何度も心の中で謝ってきたけど、我が身をもって贖罪しようと考えたのは初めてだった。
リュックの中で小銭の音が鳴る度死にたくなった。

(今日もまたパシリなんだろうなぁ。もう貯金無いなぁ。お母さんに嘘ついてまたお金もらうのかなぁ。)

先生の言葉の代わりにこういうとこばかりが頭を埋め尽くした。
微かに聞こえるCの呼吸音に吐き気がしたけど、なんとか持ちこたえた。

昼休みに恒例行事になったパシリ。
自ずと向かう足。
お母さんごめんなさい。
今日もお金を遣います。
どこの遺書だよって、諦めの境地にいたら

大阪「私ちゃーーーん、飯食うでー。」

と、かなり大きな声で呼ばれた。

57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:09:30.07 ID:/sPvsejI0
ちょっと糖分補給してくる。
えらくエネルギー消耗するなぁ。

56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:09:03.46 ID:/sPvsejI0
いきなりのことでクラス皆が唖然とした。

「大阪人ってホントに声デカイんだなぁ。」

とかヒソヒソ話が私の耳にまで届く。

(は、恥ずかしくないのかこの人は?)

と呆気に取られているうちに大阪ちゃんが空いていたCちゃんの席にドカっと座って弁当を広げだした。

あ、ミートボール入ってる。

61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:11:03.50 ID:3FcXPC2b0
さすが大阪

62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:11:57.34 ID:CuMn5nJT0
大阪ちゃんGJ。
GJまだはやいか。

63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:12:16.49 ID:yov61Goq0
あそこまで関西弁丸出しな大阪人めったにいないけどな。

68:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:20:50.12 ID:3FcXPC2b0
>>63
泉州方面ならありえるww

74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:26:33.38 ID:/sPvsejI0
>>68
ご名答。
そちらの出身の方です。

大阪ちゃんに対して一瞬

「ごめん。」

と思ったけど、恐怖の絶頂にあった私は人に擦り付けて逃げようと思うしかなかった。
最低にも程がある。
今になって思う、大阪ちゃん、Cちゃんの席で防御壁になってくれてたんだと。

ABの顔も怒っている。
これはついに殴られてしまうかと覚悟していたら

大阪「うちが借りとってんけど、なんなん?用事あったん?」

とシラっと言っちゃった。
そこでもうC大爆発。
Cの聖域に無断で胡坐かいてることも気に食わなかったのか、大阪ちゃんをジロっと睨んで

C「この子はウチらのなんだよ。よそ者がデケー面してんじゃねーよ。」

ヤンキーモード前回です、逃げたいです。
もうチビりそうです。

65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:14:44.58 ID:/sPvsejI0
埼玉名物十万石まんじゅううめえwwww

食べながらで申し訳ないけど続き。

大阪ちゃん、なりふり構わず私に話しかけてくる。

「ダスって料理さー、あれ弁当入ってんの?汁どないするん?」

とか

「駅員さんでさ、イケメンおんねんけどさ、ワキガめちゃくさいねん。もったいないよなぁ。」

とか、私はあたふたして何も答えられないのに、大阪ちゃん喋る喋る。
大阪のオバチャンという生き物は架空のものだと思っていたのが覆された瞬間だった。
私は完全に固まってた。
Cちゃんとこに行かなきゃ・・・でも行けない・・・。ど、どうしよう・・・。

でも大阪ちゃん喋る喋る。
とまらない。
ラジオ収録できるんじゃないですかってくらい喋る。
ふと見たら大阪ちゃんの弁当が半分になってた。
こいつ・・・喋りながら食ってやがる・・・・!

66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:15:41.59 ID:GJbBlVta0
最後笑った。

67: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 []:2011/08/20(土) 02:18:57.91 ID:lnGWKhG6Q
>>1
今北、大阪ちゃんマジ天使。

70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:22:26.94 ID:/sPvsejI0
結局、大阪ちゃんのペースに巻き込まれてしまってCの所には行かなかった。
後で気付いたけど、上納制度が始まって以来だった、Cの所に行かなかったのは。

けれど私はずっとCに何故来なかったのかと詰問される恐怖が凄まじく、大阪ちゃんに対して

(おせっかいだ!)

と本気で思っていた。

そんな気持ちと裏腹に、大阪ちゃんは椅子の上に胡坐かいてお茶飲んでる。
秋に麦茶って、あーた。
するとCを筆頭にグループが戻ってきた。
いや、引き連れて来たと言った方が正しいか。

Cの機嫌は誰が見ても明らかだった。
悪い、最高に悪い。
もうだめだ、シャトレーゼの工場にあるアイスが全て融解する。
それくらい憤怒の色が凄かった。
いつも見下し、卑下た笑いを絶やさないCの憤怒を見るのは初めてだった。

Cは私の前に来て

「何故来なかった?」

と攻めた。
私は完全に逃げる体制になっていて、咄嗟に

「大阪ちゃんが・・・。」

と言ってしまった。
最低だ、私。

73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:25:24.65 ID:yov61Goq0
え、年中麦茶なんですけど・・・。

75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:29:57.73 ID:/sPvsejI0
人間本当に窮地に立たされると膝が笑うんだね。
挟まれる形の私、どう見てもバンビです。

その時の私は急に冷静になってしまって、

(あぁ大阪ちゃんの高校生ライフに終止符が・・・。)

って勝手に想像してたらどえれードスの効いた声で

大阪「うちの友達のこと、何モノ扱いしとんねんブッサイクさつまいも!!!」

と、とんでもない事を言い放った。
TVの漫才で聞く大阪弁って、相当遠慮した言葉を使ってたんだね。
クラスの全員が固まった瞬間だった。

77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:31:59.33 ID:SBcVZ5B70
泣いた。

78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:35:30.00 ID:j70mHvZ90
追いついた。
大阪ちゃん惚れた。

79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:35:54.69 ID:/sPvsejI0
イジメグループもこの怒声に一瞬固まったけど、私は確かに聞いていた。

「友達。」

って言ってくれた。

昨日泣きっ面晒して酷い態度とって逃げて、挙句今日は大阪ちゃんに責任擦り付けようとした私を「友達」と言ってくれた。
何が起きたか分からなかったし、次から次へとポンポン単語を出す大阪弁マスター大阪ちゃんのことだから、慣用句のようについでで出てきた言葉なのかと疑った。

完全に面食らったC、紅芋のような唇をプルプルさせながら

C「昨日そこらで来た人間が私達のことに口出しするって何様!?」
大阪「ごちそーさま。」
A「ちょっと、バカにしてんの?」
大阪「それ以外に何があんねん栗ゴマ団子!」
B「なによその食べ物!意味分からない!」
大阪「ワレらがしてる事のほーが意味分からへんねんけどなぁ?」

お、大阪ちゃん、あんたエスパーすか。
なぜ、私がこの人たちにいじめられていると分かったのだろうか・・・。

82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:37:48.08 ID:yov61Goq0
>>79
いいこいいこ、大阪の誇りだね。

80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:36:28.79 ID:qcughgzUO
>>1の文章からメンヘラ臭がするのは気のせい?

86:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:41:19.11 ID:/sPvsejI0
>>80
いじめられてた当時は立派なメンヘラですた^q^
けれど、そこから救ってくれたのは大阪ちゃんだよ。
続きを書くね。

大阪ちゃん、ボケツッコミ万端ですやん。
でもなんで罵る時食べ物が出てくるのだろう、不思議。
栗ゴマ団子って今でも何か分かりません。

群れた羊のように固まってギャーギャー言うグループ。
それを何とも感じないかのように胡坐かく大阪ちゃん。

目の前で起こっていることの原因って私だよね?
でも私なにもしていないよね?
むしろ逃げようって思ってる。
目の前の助け舟、しかも体を張って助けてくれている大阪ちゃん・・・。
私も・・・私も・・・!!!

先生「こらー!何してる!」

KY

87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:44:40.53 ID:/sPvsejI0
その場は先生の介入があって落ち着いたものの、Cちゃんの機嫌の悪さが前の席の私にまで伝わってきます。

逃げたい・・・。

チラっと大阪ちゃんを見るとスカートの下を一生懸命下敷きで仰いでる。
短パン装備とは、こやつ・・・できる!

けれど授業が始まって気付いた。
私お弁当食べていない。
鞄、重いままだなぁ。
お腹すいたな・・・。
お腹空いたらマイナスなこと考えちゃうよね。
授業中に欝モードに戻って

(今日こそは皆に殴られる・・・!もうダメだ・・・。)

と勝手に奈落のどん底まで自ずと飛び込んでました。

88:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:49:55.40 ID:/sPvsejI0
5時限目と6時限目の休み時間は最悪だった。
現実を見るのが恐ろしすぎたので寝たふりしてた。
Cは授業終わるなりドスドスと足音をたてて教室から居なくなり、大阪ちゃんは先生に呼び出されて教室からいなくなってた。

いっそこのまま眠っていたいと思ったけど、現実は確実に時間が過ぎていって、授業ノートなんてろくに埋まらないまま懸念していた放課後がやって来た。

事情聴取で大阪ちゃんが何かを言ったのか、先生がCともども事務員室に呼んだ。
大阪ちゃんは膝そろえてちょこんとパイプ椅子に座ってた。
職員室じゃなくて事務員室って、何故だろう・・・。

CはABを呼んで事務員室に来た。
完全に目が据わってる・・・。
しばらく誰も何も言わないまま、生徒指導、クラス担当の先生が来た。

91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 02:55:59.14 ID:/sPvsejI0
先生達、明らかに難しい顔をしている。
大阪ちゃん何言ったんだろう・・・。
話し合いが開始された。

様々な詰問を聞いていて答えるうちに、ふとおかしな事に気がついた。

先生達の言葉からイジメという言葉が一切発せられない。
喧嘩とか言い合いという言葉しか出ない。
詰問はABCと大阪ちゃんのことばかりで、どうやら私は目撃者というか、不運な関係者という扱いだった。

てっきり大阪ちゃんがイジメのことに対して先生に言ったのだと思っていた。
イジメを先生に言ってくれなかったというショボーン感と、私の恥部は晒されなかったという安堵感のカオスの中、話し合いが終わった。

ABCは不満前回で、

「なによ・・・。」
「チョーシのんなっつーの。」
「田舎モンのくせに。」

とかブツブツ言っていた。
あの、大阪は政令指定都市が一つある都会なんですけど・・・。
(当時は一つだった)
何も考えられないまま教室に戻って帰り支度をしてたら、妙なことに気がついた。

鞄が重い。
登校してきた時のままだ。
何も減っていない。

93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:00:06.43 ID:/sPvsejI0
鞄が踊る度に小銭の音が聞こえる。
いつしか、パシリを早く済ませたい一身で予め小銭を用意していたんだっけ。
買って渡してバカにされれば開放されるんだ。
小銭を・・・!

そんなことを無意識のうちにしていたなんてと思うと、また泣けてきた。

商店街を横目にボロボロ泣いて帰った。
大阪ちゃんにとても会いたかったが、数十分前、大阪ちゃんは他の友達に

「小便してーwwwww」

とか言ってトイレに向かったまま、私が先に帰ってた。

お礼言おうかな?
でもイジメのこと言ってくれたわけじゃないし、でも友達って言ってくれたし。
でもでもでもでも、もしかしたらCの態度が気に食わなくてキレたのかな?

友達って言葉が信じられなくなってた私は、結局考えることしかできずに、犬のウンコ踏んで家に帰った。

94: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 []:2011/08/20(土) 03:04:17.54 ID:Vk8esyWE0
頑張れ。

95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:05:17.47 ID:/sPvsejI0
家に帰って一人でベッドでたらふく泣いてたら、母親が帰宅した。

「ちょっと!靴にウンチついてる!臭いなぁもうw洗っておくから明日の靴出しときなよー。」

母は笑顔で言った。
母が扉を閉めた後、涙が止まらなくて布団すっぽりかぶって大泣きした。
いつもなら、泣くときは目を擦らないで泣いてた。
次の日、目が腫れていたらお母さん心配するし。

お父さんはちょっと鈍感だけど、娘の目が腫れていたら心配するよね。
だからいつも涙は流れるがままにしてた。

でも今回だけは顔をゴシゴシして溢れる涙を必死で止めようとした。
でも結果は二時間くらい泣きっぱなし。
泣いたあと鏡を見たら魔人ブウが写っていた。

明日、大阪ちゃんにありがとうを言おう。
そう決意した。
しかし言う前に大阪ちゃん、朝から壮大なバトルを繰り広げてた。
大阪人仕事速すぎwwww

96:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:05:30.98 ID:dJt9ZZSE0
これいつ終わる?
読んでたいけど朝まで続きそう。

98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:12:20.08 ID:/sPvsejI0
>>96
ごめんよ、涙でモニターが曇るww
でも4時までにはがんばるから!

朝、教室では鉄柱大阪VS山形連合の図式が成り立っていた。
寄ってたかって、Cの取り巻き連中、彼氏らしき人たちも加勢しながら大阪ちゃんに文句を言っている。
が、大阪ちゃん仁王立ち&大阪弁で対抗。

クラスの皆が固唾を飲んで見ている中、バトルは止まらない。

山形組は必死に、

「他人が立ち入る問題ではない。ここで他人が大きな顔することは許されない。」

と言い続けていた。
一方大阪ちゃん、

「友達に国境もクソもあるかボケ!」

と反撃。
傍観者はとんでもない光景を目の当たりにして完全に沈黙。

私は逃げ出したくなったけど、大阪ちゃんには必ず言わなければいけないことがある!

「助けてくれてありがとう!!!」

って言わないと死ぬに死ねない!
いやもう死なない!
もういじめられるのは嫌!

んだずにゃー!今しか無いべ!!!

101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:18:52.46 ID:/sPvsejI0
騒ぎを聞きつけた先生が登場するも、完全に戦モードを止めることはできず、ならば穏便に!と先生が主張するも、大阪ちゃんが待ったをかけた。

大阪「センセ、山形は人から金せびってモノ買わせてパシるんが礼儀なんですか?おかしないですか?」

そ、そんなにハッキリ言う山形人なんて見たこともありません。
てか大阪人の中でも相当強烈なキャラを持っていることは分かった。
けれど多勢でならと山形連合負けない。
涼しい顔で

「私達別に買ってきてとか言ってないし。」

とか大嘘こきやがる!
生まれてから一番大きな勇気を振り絞って、私は大声で

「嘘です!私、何度もパンとか買わされました!バカにもされました!いじめられていました!!!!」

やっと言えた。
大阪ちゃん、笑ってる・・・。
優しい微笑みとかじゃなくて、

「きたでこれえええ!!!!」

というカンジのバカ笑い。
最初、私ハメられたのかと思ったけど、そうじゃなかった。

大阪「センセ、今の聞いたでしょ。これがホンマなんですよ。やめささんといかんのちゃいます?」

102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:21:08.25 ID:pXHiIMT2i
大阪ちゃんかっこいい・・・惚れた。

103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:21:30.44 ID:/sPvsejI0
ありがとう大阪ちゃん、やっと言えた・・・。
たった半年足らずの間に、私、ボロボロになってた。
ありがとう。
そう言いたかったけど、お恥ずかしながら顔面覆ってワンワン泣くしかできなかった。

(フェラのこととかもう知られてもいいや。)

って本気で思ってた。
大阪ちゃん、ひとしきりバカ笑いした後、ある人をチョイチョイっと呼んだ。

白子は忘れた頃にやってくる。

108:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:31:11.40 ID:/sPvsejI0
無常に鳴り響くチャイムに一同何故か着席し始める。

歩兵が欲しい時は山形人にいつでも言ってくれ。
いい働きをするだろうよ。
無論私達は事務員室送り。

メンツは言い合っていた連中ひっくるめ+白子。

(白子・・・?何故、白子・・・?白子は友達を辞めたいと言ってきた。もう関りは無いはず。)

話し合いの結果、最初に教室で泣いていたあの日の私を見た大阪ちゃんは友達に私のことを尋ねたらしい。
そして白子に当たったが、その時白子は知らないフリをしていた。

けれど、日に日に痩せていく(自覚は無かった)私を見るに耐えられなく、また罪悪感から開放されたい気持ちで大阪ちゃんに電話したそうな。
通話料高い時代に、本当にありがたい。

白子は流石にフェラのことは知らなかったが、グループは円光まがいのことをする事、悪い連中と遊んでいることを知っていた。
標的にされていることは知っていたが、告発したら白子が標的になることは間違い無かったので言えなかった。
もしかしたら、私はグループにエロポラロイドとか撮られているかもしれないと気が気ではなかった。
(この時代に写メなどなかった。)

でも、でも・・・・!
そういう心境の中、当たり構わず自由奔放な大阪ちゃんが現れて私の心配をしていたのをキッカケに、大阪ちゃんに全部知らせてくれたらしい。

「私には勇気が無い。大阪ちゃんのように強くない。だから、大阪ちゃんに真実を伝えることくらいしかできない。」

白子は電話でそう大阪ちゃんに伝えたそうな。

109:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:33:01.45 ID:yov61Goq0
>>108
何歳ですかww

118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:39:20.50 ID:/sPvsejI0
>>109
にじゅぅななさぃ☆
はゃぅまれだょ!

大阪ちゃんはその日のうちにブチギレして、たまたまノリで電話番号を交換したBを呼び出して真実の追究に当たった。
最初は、

「おもしろいことしてんなー、うちも混ぜてや。」

という仮面を被って真実をちょいちょい露にしていったそうな。
そしてあまりにも計画的で陰湿なイジメに対して堪忍袋の尾が徳島県状態。
結果、今回のどんでん返しになった。

ではなぜ、大阪ちゃんは見ず知らずの私を助けてくれたのだろうか。
あの一件以来、大阪ちゃんのドスは学校中に知れ渡り、鉄壁の名を欲しいがままにした大阪ちゃんにグループが手を出すことは無かった。
通りすがりにプチっと悪口を言うくらいだったが、大声の大阪弁で

「なんやよー聞こえへんなぁ。なんか言うたか551の豚まん!」

と100倍になって返ってくるのでグループはみるみるうちにしぼんでいった。
やっと落ち着いた生活になって、小銭を用意することもなく、朝、両親に元気よく

「行って来ます!」

と挨拶してお昼のお弁当を楽しみにしながら授業を受ける毎日が戻ってきた。

あれ以来、白子とは泣きながらお互い謝罪し、お互い問わなかった。
標的にされる恐怖、私にも痛いくらい分かったから。
大阪ちゃんともお弁当を食べるけど、元々自由奔放な性格ゆえ、ある日突然保健室で弁当も食べないまま寝る日もあった。

119:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:47:36.35 ID:3jaORNmKO
大阪ちゃんかっけー。

120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 03:48:02.81 ID:/sPvsejI0
季節は巡って冬、大阪ちゃんは朝早く私の携帯に電話をしてきた。

「助けて!家が雪に埋もれてしもた!出られへんねん!」

(あぁ、そういえば初めての山形の雪だなぁ。)

と思いつつ、家の外を見ると僅か数センチ積もっている程度。
このくらいのボケなら私だって理解できるんだからと微笑んでいた矢先、大阪ちゃん、私に付き合ってほしいと言い出した。
つまり、

「ちょっと二時限目までサボってお茶しよや。」

ということらしい。
たまにはいいかと、先生には風邪っぴきなので診察を受けてから学校に行くので遅れると連絡し、学校から離れた喫茶店で雪を見ながらお茶した。
大阪ちゃん、冬でもアイスコーヒーですか。

開口一番大阪ちゃんは

「雪ええな。センチメンタルやわ。」

とジジくさいことを言う。
ちょっと様子が変だと思ったけど、大阪ちゃんが言うのを待った。
大阪ちゃんから放たれた言葉に戦慄が走った。

大阪ちゃんの家は転勤族で、今までに大阪、和歌山、奈良、徳島、京都と様々な場所を転々をしてきたそうな。
その都度新しい友人ができたが、反面いじめられもした。

大阪ちゃんが生まれたのは大阪の堺市という場所で、その中でもとびっきり治安の悪いところだった。
エレクトーン教室に通う為の近道はキャバ街、ヤクザの事務所を横目にせっせとエレクトーンを習いに行くのが普通だった。

一度だけ、ヤクザの事務所にピストルの音が響いたことがあった。
今問題の同和も、ある学会も、部落も、なんでもいるような僻地。都会のスラムとは大阪ちゃんの弁。

121:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 03:48:26.94 ID:poyFbGUb0
白子でしらこって読んでるけどいいよな?

125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:57:21.37 ID:/sPvsejI0
>>121
しらこで変換してるよー。
色白ぽっちゃりで、白子みたいなのでw

堺には祖父母の実家があって、兄が三人いる四人兄妹の末っ子長女な大阪ちゃんはよく祖父母に預けられていた。
遊び相手はスラムの商店街の店の子。

うどん屋をやっている子の所に遊びに行くと、夏場は怖いオニーチャン客のTシャツの向こうに刺青が見えていたという。
田舎じゃ考えられないくらい殺伐とした街で幼少期を過ごしてきたと。

けれど、商売相手にはきつくても、何もしていない弱者には手を出さない地域だった。
ある日大阪ちゃんは男の子にいじめられて泣きながらキャバ街を歩いていた。

そしたらドジっ娘属性発動ですってんころりん。膝を擦りむいて道端で泣いてたそう。
そしたら、弾の跡が生々しい事務所からこわ~いおっちゃんが出てきて、事務所前で手当てしてくれた。

その時、泣いている理由を尋ねられて

「いじめられたから。」

って言うと、そのおっちゃん、

「泣くくらいならな、反撃したったらええねん。泣くんはな、悔し涙だけやで。自分が悪いことしてへんのに泣くなんて勿体無いやろ?あがくねん。でも、人さんが泣いてたら、涙拭いたげや。お嬢みたいに痛くてどーしょーも無い時は、泣くんで精一杯。廻りはな、そっと涙ふいたるんや。そしたら泣くのお終いやろ?泣き終わったらな、その人つよーなるねん。」

と、教えられたそう。大阪弁あってるかな?
ともあれ、小学校二年生にこんな教訓残すとは、大阪ヤクザすごすぎわろたw

126:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 03:58:57.61 ID:pXHiIMT2i
ヤーさんかっこええええええ!!!!!!

129:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:03:46.10 ID:3FcXPC2b0
二十年前ならそんなやーさんいたかも。

130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:04:29.98 ID:/sPvsejI0
大阪ちゃんはずっとこの言葉を守って、転校する度にいじめられると反撃して撃ち帰してきたそう。

けれど、自分みたいに強い者ばかりではない。
いじめられて涙を流してる子を見捨てるように違う地域に行ったこともある。
山形に来た日、奈良県の友達が自殺未遂をしたということを知らされた大阪ちゃんは、後悔してもしきれなくて奈良まで行ってイジメの相手をブン殴ろうとまで本気で思ったらしい。

けれどもお金が無い!
銭!
ナッシン!!
奈良の子は命に別状は無かったけれど、退学して夜間になんとか通う決意を病床で母親に話したらしい。

「強かったんは、ウチだけやなかったんやね。ウチの涙拭いてくれたん、奈良の子や。」

そう思って、この山形の地で涙を流す人が居れば、どんなになっても助けに行くと決意したそうな。
そう言っていた大阪ちゃん、ちょっと顔赤くなって

「暖房きついな。」

ってごまかしてた。

そして泣いていた私を助ける結果になったと。
今回はあまりにも酷く、薄々だけれどもレイプの可能性を示唆していたみたい。

似たような場面だけれど、フェラは今でもトラウマだなぁ。
けれど、大阪ちゃんが助けてくれなかったら、本当に貫通していたかもしれない。

「助けたゆーか、うちが助かりたかったんよ。」

ううん、私は貴女に助けられました。

136:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:09:47.86 ID:/sPvsejI0
おかげで、私、白子を助けることができました。

「ありがとう大阪ちゃん。」

って行ったら

「かゆいわもおおおおお!!!てれるやんwwwもっと褒めてwww」

って、手をフリフリしながら交わしてた。
大阪のオバチャンの仕草そっくりワロタw

その後は、ACB共に学校を中途退学して、風の噂によるとAはシンナー中毒で捕まり、Cは家庭に落ち着いたのこと。
男性のことはよく知らない。
結果的に女性にばかりやらせて自分の手は汚さない連中だったし。

恨み辛みは一生忘れないけど、そこで前に行かないなら大阪ちゃんにも白子にも頭が上がらないからある程度割り切って生活しています。

私はあの夏以来、穏便に就学に励み、大学を出てここ大阪で製薬会社の事務員として働いています。

そんな大阪の片隅で、明日結婚式が開かれます。
大阪ちゃんの花嫁姿、綺麗だろうなぁ。
松雪泰子に似てたし。
花婿さんは幸せ者だね!

138:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:12:05.90 ID:MAs5VEfb0
>>136
おまwww
明日結婚式なら早く寝ろよwww
行くんだろ?www

140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 04:13:20.45 ID:HA7EdQ320
明日は仏滅だから結婚式は・・・。

144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:15:56.97 ID:/sPvsejI0
>>140
それは私も突っ込んだwてか、

「来週にすれば?」

って。
返ってきた言葉は

「だって仏滅やと安いもんwwww」

でした。

142:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/08/20(土) 04:14:56.50 ID:/sPvsejI0
これで私の恩人の話はお終い!
もう明け方ですね。
皆さん呼んでくれてありがとう。

旅立ちを迎える友人のこと、民国と突付かれる大阪で輝く星のこと、知ってほしくて書きました。

もし、今学校会社問わずいじめられている人がこれを見ていたら、考えてほしい。
あなたには、いじめられる理由なんてこれっぽっちも無い。

いじめている人がこれを見ていたら、考えてほしい。
弱者は弱者を踏む。

涙を流している人がいたら、声をかけて涙を拭いてあげてください。

そして、地震の時、誰よりも山形を想い、ガソリンタンク満載のデコトラ友達を引っ掴んで駆けつけてくれたど派手で美人で、ちょっと口の悪い大阪の女の子を一緒に祝福してください。

おすまい。

145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:16:48.71 ID:yov61Goq0
よかった。
心に来たよ。

146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:16:59.67 ID:/sPvsejI0
では明日の為に色々用意して寝ます。
付き合ってくれてありがとうね!

148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:17:22.35 ID:pXHiIMT2i
乙!!!
いい話をありがとう!
もっともっと友達大事にするわ!

152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:19:15.21 ID:j70mHvZ90
乙でした!!
>>1も大阪ちゃんも幸せになれ!!

154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:19:42.97 ID:CdMldhxI0
やっと寝れるw

いい人とめぐりあえてよかったね。

158:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2011/08/20(土) 04:26:16.91 ID:3FcXPC2b0
大阪ちゃんおめでと~さん。

>>1も頑張って幸せになりや~。

また一緒にバカやろうな

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年3月28日 08:45
  • 友達

投稿日:2012/10/12 投稿者:ゆう
そいつとの出会いは会社。
同期入社で一緒に仕事を始めた。
そいつは年齢が3つ上だったけど歳なんか関係なくバカやったりしてた。
俺にとって親友だと思える存在だった。

お互い一緒の仕事して、悩んだり楽しんだりした。
部署が変わって仕事内容が変わっても、関係が崩れるわけでもなく、飲みに行ったりしたな。

でもあの日、お前が飲みに行ってる時に俺は仕事があったんだよな。
連絡が取れなくなって、家に帰ってきてないって連絡が入ったから仕事場の皆で探したんだ。
夜中だったし見つからなかった。
でも次の日の朝に俺はお前を探しに行ったんだ。
でも見つからなくて、その後で警察から連絡があったんだ。

信じられなかったし信じたくなかった。
認めたくなかったって言い方の方が正しいかな?

「あの時俺が止めていればこうはならなかったのかな。」

とか、

「なんであの時仕事休んででも一緒にいなかったのか。」

っていう後悔に押し潰されそうになった。
まだまだ死ぬには早過ぎるだろ?
まだまだお前とやりたい事いっぱいあったんだ。

やっと念願の赤ちゃんもできたじゃん。
名前も決めて、幸せな家庭にするんじゃなかったのか?

あれからもう3年たった。
今では年齢は一緒になっちゃったけどそっちでまたバカやってるんだろうな。

6年間という短い間だったけど、俺にとっては最高の6年間だった。
お前にとってはどうだったのかな?
今は答えは聞けないけどいつか俺がそっちに行ったらその答えを聞かせてくれ。
そんでまた一緒にバカやろうな。

また、いつか、あの頃のようにな。

そうそう、子供の事だけど、お前に似てかわいい子だよ。
俺の事はおっちゃんて呼んでるけどね。
お前の命日の日しか会えないけど、大きくなってるよ。
ちゃんと見守ってやれよ。
じゃあまたな。

この話を読んでくれた方へ

文才が無く読みにくく、且つとても短い内容で申し訳ありません。
ですが親友との思い出を思い出し、書かせて頂きました。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

R君

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年3月12日 13:00
  • 友達

R君が小5の頃、R君のお母さんが病気で亡くなった。
何でかは忘れてしまったけど。
R君はいつも活発な子で、学校ではムードメーカーみたいなタイプだった。
だから友達みんなもR君にいつも励まされたりしてるから

(R君の事、励ましていこう。)

と思ってた。

だけどR君は葬式のとき全くもって泣いてなかった。
むしろ、笑ってた。
大爆笑してた。

「お母さん死んだし~、うけんね。」

って。
みんな

(R君が頭おかしくなっちゃったんだ。)

と思った。

違った。
みんなが、心配するから。
みんなの前で泣いたらみんな気まずくなっちゃうから、迷惑かかるから笑った。

あとから友達の話。
葬式のあとR君は、お父さんと二人ずっとずっと泣いていた。

今でも、彼は彼のお母さんが居ない事を知らない人に、お母さんの話をされてもワラってる。
実際、転校してきた子に言われていた。

「凄い豪華だね。そのお弁当、全部お母さんの手作り?」
「母さんじゃない、自分だよ。」
「お母さんは作ってくれないの?」
「うん。」
「何で?」
「作れないからかな。」
「何で作れないの?」
「ちょっと遠くに住んでるんだ。」

R君より強い人を見たことがない。

丸坊主になった理由

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年2月12日 12:11
  • 友達

昔、当時中学生の弟が学校帰りに床屋で丸坊主にしてきた。

「失恋でもしたのか?」

と聞いたら、

「小学校からの女の子の友達が今日から登校するようになったからだ。」

と。
彼女は今まで病気で入院しており、薬の副作用で髪の毛が全部抜けてしまったらしい。

「女が丸坊主じゃ恥ずかしいって言ってたし、だったら他にも丸坊主がいりゃいいかなと思って。野球部の奴等は元々丸坊主だけど、野球部じゃない丸坊主がいた方がいい。」

と弟は言っていた。
翌日、丸坊主で登校した弟は帰宅するなり

「同じ事考えた奴が一杯いた・・・。」

と。
なんでも優等生から茶髪問題児を含め、クラスの男子全員が丸坊主かそれに近い頭になっており、病気の子と仲が良い女の子達までベリーショート、一人は完全な丸坊主になってたらしい。
更に担任の先生(男性)まで丸坊主。

丸坊主だらけの教室で、病気の子は爆笑しながら

「ありがとう。ありがとう。」

と泣いたという。

示し合わせたわけでもないのに、全員同じ事考える当時の弟のクラスに和んだ。
ちなみに病気の子は今も健在、弟は意外に丸坊主が気に入ったらしく、それからずっと丸坊主。

オウンゴール

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年8月12日 15:30
  • 友達

昔、知的障害をもった子がサッカー部にいてな。
でも皆から邪険にされず(それでも子どもの障害者意識みたいなものはあったけど)仲良くしてて。
そいつはゴールがどっちかもわからないのにがんばってて・・・。

ある日接戦で2-2の試合をしていたんだ。
でも大切な試合じゃないし、良い経験になるからって全員とっかえひっかえで出してたんだけど、試合の終了直前、俺がバックパスをその子にだしたのね。
そしたらその子見事にオウンゴールきめちゃったわけ。

敵もその子が障害者だとしってたみたいでクスクス笑ってた。
んで、サッカーのことになると切れだすキャプテンが発した言葉が

「すげえよ○○!大逆転だ!!」

皆それに続いて「ナイス○○!」とか言ったりハイタッチしたりしてた。

相手のポカーンとした顔とその子の嬉しそうな顔は今でも忘れられない。

盃の契り

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年3月15日 12:00
  • 友達

小学校6年くらいの時の事。

親友と、先生の資料整理の手伝いをしていた時、親友が

「アッ」

と小さく叫んだのでそちらを見たら、名簿の私の名前の後ろに『養女』と書いてあった。

その時まで実の両親だと思っていたので心底衝撃を受けた。
帰り道、どんな顔で家に帰っていいか分からず、公園のブランコに座って立てなくなった私に、親友はずっと付き添っていてくれ、

「よし、じゃあ私と姉妹の盃を交そう。」

とか言って、カバンからメロンのアイスの容器(メロンの形のやつ)を出して、水道の水をくんで飲んだ。
一体何のテレビを見たのか、

「盃の契りは血のつながりより強いんだよっ。」

なんてメロンのカップ片手に言う親友がおかしくて、思わず泣きながら笑いあった。
十数年たって私が結婚する事になり、結婚直前に二人で酒でも飲む事にした。

『あの時はありがとう。』

と、驚かそうと思って、あの時もらったメロンのカップをカバンにこっそり忍ばせて飲んでたら、突然親友がポロポロ泣き出して

「あの時、あの時、気付かせてしまってごめんね。」

と。
『養女』の文字を隠さなかった事をずっとずっと悔やんでいたと泣いた。
そんな事、反抗期に親に反発しそうな時も、進学の学費面で親に言えなくて悩んだ時も、机の上でメロンのカップが見守っていてくれたから、あなたがいてくれたからやってこれたんだと伝えたかったのに、ダーダー涙流しながらダミ声でドラえもんのように

「ごれ゛ぇ~・・・。」

とメロンのカップを出すしかできなかった。
親友もダーダー涙流しながら

「あ゛~ぞれ゛ぇ!」

と言って、お互い笑って泣いて、酒を酌んだ。
もちろんメロンのカップで。
もうすぐ親友の結婚式があるので思い出した。

泣けるけど心温まる話~鉄板BGM~

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年2月13日 10:56
  • 友達

ある時、大学時代からの親友に呼び出された。
彼女同伴で現れた彼は、自分の学生時代の話を始めた。

---------------------------
俺が通ってた小学校さ、否かなもんでクラスに男女合わせて14人しかいねーの。
だからさ、幼稚園から中学までみんな同じクラスなわけ。w

もうみんな兄弟みたいな感じさ。w
でも一人さ、知恵遅れの子がいたんだ。
中学は言っても一人だけ小学校1年生の勉強してたんだよ。
おまけに貧乏だったから、みんなから仲間外れにされて、いじめられてんの。

でもさ、俺そんなの嫌だし、休み時間はいつもそいつと遊んでたわけ。w
遠足の時も、そいつの弁当のおかずはハムが2枚入ってるだけでさ、もちろんおやすも持ってきてないんだよ。
だから俺、母ちゃんに頼んでさ、そいつのおかずとおやすも持って行ったりしてw
母ちゃんは喜んで用意してくれたし、何より、そいつの喜んだ顔が嬉しくてさぁ。笑

そんなことしてたら、いつのまにか俺まで仲間外れにされちまってさぁwww
そんなわけで、俺もそいつと距離おくようになって・・・。
でも、何度も何度も突き放してもそいつは俺んとこにくるわけよ。

そんな感じで中学入って、部活でバスケ始めたらそいつも俺の部活に入ってきたんだ。
知恵おくれだし、顧問も躊躇してたんだけど。
そいつの親が懇願してる姿見てたら、無性に悔しくなってきて、気がつけば土下座で懇願してんの、俺もw

やっぱ俺こいつの友達だわ、仲間外れ上等だよ!って、ふっきれた。笑
そいつの親、すごく喜んで、涙流して俺に感謝してたよ。
久々に見たそいつの笑顔だったよ。

そして、高校に入ったんだけど、そいつの学力では高校に行くことは出来ず、俺も高校生活の忙しさから、それ以来そいつとは会うことはなかったんよ。
高校卒業して、大阪の大学行き出して、正月に里帰りした時にさ、そいつの母親が訪ねてきたんだよ。

「○○君、久しぶりね。元気だった?」
「はい、元気っす!彼は元気すか!?」
「・・・。○○君には、本当に感謝しているのよ。ありがとう・・・を伝えたくてね。」
「は・・・?おばさん・・・何ですか?いきなり・・・。」

昨年の冬、12月9日、午前2時48分、骨肉腫を患い、移転によりどうすることも出来ず、苦痛の闘病生活の末に、彼はひとり、天国へと旅立った。

高校時代に俺の家を訪ねてこないことを、不思議には思ってはいたけど、俺もそいつを訪ねることはしなかった。
俺がバカみたいに高校生活に浮かれてた時、そいつは必死に苦痛に耐えて病気と闘っていたなんて・・・。
俺は何も知らず・・・。

葬式は身内だけの密葬だったらしい。
彼の母親は、俺に知らせようと思ったみたいだけど、一度しかない高校生活を送る俺に迷惑や心配をかけたくなかったという。
何も知らなかった自分が情けなくて、何もしてやれなかった自分が悲しかった。

彼は、また俺とバスケをするんだと、また俺と遊ぶんだと、病床でいつも話していたという。
そんなことも知らないまま高校生活に浮かれていた俺。

おばちゃんは、泣きながら俺を抱きしめ、

「○○君、仲よくしてくれてありがとね。」

そう言った。

生まれて初めて気が狂ったように泣いた。
なりふりかまわず、思いっきりおばちゃんの胸で泣いた。

家に戻り、中学の卒業文集を見てみた。
そいつのページには、たった2行だけど、一生懸命書いたであろう言葉があった。

「○○くんとあそんだのがいちばんたのしかったです。」

そこには、俺の名前があった。
彼の思い出の中には、最後まで俺がいた。

なんでもっと、遊んであげなかったんだろう。
一時とはいえ、なんで仲間外れを恐れて突き放したりなんかしたんだろう。
なんで、もっと・・・。
なんで、もっと・・・。
---------------------------

そのまま友人は暫く、泣き続けた。
俺も友人の肩を抱きしめ泣いた。
友人の彼女は彼をなぐされめる。
そして、友人は俺を呼び出した理由を話し始めた。

わりぃ・・・辛気臭くなってw
どうしても言っておきたくて・・・。
じつは俺さ、来年の春に結婚すんだ。
この子と結婚すんだ。
絶対に幸せになろうって、この子と誓った。

この子とさ、あいつのぶんまで幸せになるんだ。

この子、妹なんだ・・・あいつの。
俺さ、息子になるんだ。
おばちゃんの、もう一人の息子になるんだ。

そう言って、友人と友人の彼女はとても幸せそうに笑った。
こんなに、温かい涙を流したのは何年ぶりだろう・・・。

やがて2人の結婚式で初めて新婦の母親(おばちゃん)を見た時、幸せな笑顔と一緒に、その胸には19で亡くなった息子の遺影があった。
遺影の彼は、母親の腕に抱かれ満面の笑みを浮かべていた。

とびっきりの笑顔で、二人を祝福していました。

引用 : 泣けるけど心温まる話~鉄板BGM~

友達

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2011年8月31日 11:03
  • 友達

俺が小学生の時の話。

当時俺はクラスで一番背が低かったけど体はめちゃめちゃ丈夫だった。
病気やケガもろくにしたことなかったし当然学校を休んだこともなかった。

そんな俺が小4になったころインフルエンザにかかって初めて学校を休んだ。
今までろくに病気になったことのなかった俺は病気への免疫が出来てなかったので相当きつかった。
熱は40度を越え子供ながらに俺はもう駄目なんじゃないかと思っていた。
俺が熱にうなされながらふとんに横になっていると母親が

「外に誰かが来てる。」

と言った。
その日はものすごい大雨だった。

(誰かが見舞いに来てくれたのか?でもこんな大雨の日にまさかな・・・)

と思いながらも俺はよろよろと起き上がって外に出てみた。
俺が外に出ると大雨の中傘もささずに走り去る人影が見えた。
その後ろ姿はクラスメイトのYのようだった。

当時俺とYは犬猿の仲でささいなことでいつも殴り合いの喧嘩をしていた。
Yは昔で言う所の番長的な存在の奴で、クラスの嫌われ者だった。
先生を殴ったり教室から先生を締め出したりするかなりの悪ガキだ。
Yと俺の家は近所で集団登校でも同じ班だった。
俺は心からYを嫌っていたわけじゃなかった。
みんなから嫌われているのを知っていながらワガママな所を直そうとしないYのわからず屋な所やひねくれた根性が嫌いでよく喧嘩をしていた。

(あいつが俺の見舞いに?それとも病気の俺にとどめを刺しにきたのか?上等だやってやる。)

と思いYを追いかけようとしたが体が重くて動かない。
バカらしくなって家に戻ろうとした俺は門のブロックの間に挟まっている手紙をみつけた。
そこには汚い文字で

『おい、S。風邪ぐらいで学校休むな!早く治して学校に来い。決着をつけてやる。』

と書かれていた。
Yなりの見舞いの言葉だったのだろう。

俺はその手紙の内容とあまりの字の汚さに思わず笑ってしまった。
翌日、熱が下がった俺は学校へ行ってYに昨日のことを問いただしたが、Yは自分じゃないととぼけた。

それから二年後。
俺が小6になった時に事件は起こった。

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友達なんか

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2011年6月29日 02:18
  • 友達

小学生の頃、俺は引っ越しばっかで全く友達がいなかった。
ってか、友達なんか必要ないって思ってた。
ホントは寂しくて仕方なかったけど、できあがった輪の中に入ることが怖くていつも一人で遊んでた。

たまに誘われても

「どーせすぐ別れる。」

とか思ってたら愛想笑いして断るのが上手くなった。
で、小6くらいの時またいつものように引っ越しした。
だけど、そのときの引っ越しはいつもとはちょっと違ってもう一度同じ学校に戻ることになった。
小学校2年の時の学校に。

予想はしてた。
居る時間も短かったし俺のことを覚えてる奴はほとんどいなかった。
俺だって相手のことを忘れていた。
思い出す気もなかった。
いつものように一人で居た。

この年になると表面上つるむ事はし出してたけど大体は一人だった。
で、またその学校で過ごすようになって1週間くらいたった頃、一人の野郎が俺に封筒を渡してきた。

「おかえり。」

とか言って。

「何言ってんだ?こいつ。」

とか思って封筒の中身見たら、小2の遠足ん時の写真だった。
集合写真じゃなくて、俺と、そいつで撮ってる写真。
たまたま近くにいたから、気まぐれで、思いつきで撮った写真だろう。
撮ったことなんか全然覚えてなかった。
俺のアルバムはほとんど集合写真。
写真を撮らないから。
撮る相手も撮ってくれる相手もいないから。
家族は写真じゃなくてビデオばっか撮ってたし、ホントどのページも集合写真。
だからアルバムは嫌いだった。

「なんか捨てるに捨てれなくてさ。渡せて良かったよ。おかえり。」

そう言われた時、俺はヤセ我慢した。
無愛想に

「捨てても良かったのに。お前アホやろ。」

って言った。
ありがとうも言わなかった。
家帰った後、ずっとその写真眺めてた。

「もっと笑えよなぁ、俺。無愛想な顔しやがって。」

とか言ってニヤニヤしてた。
嬉しくて泣いていた。

まこちん、あん時はホンマありがとう。
今でも感謝してる。

貧乏を公言する男子

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2011年6月 7日 08:46
  • 友達

うちの中学は新興住宅地でほとんどが持ち家、お母さんは専業主婦みたいな恵まれた家庭が多かった。
育ちが良いのか虐めや仲間はずれなどは皆無。

クラスに一人だけ貧乏を公言する男子がいた。
7人兄弟の長男で子沢山と低収入で給食費も遅れるような状態。

黒であるはずの制服は何故か緑色っぽく色が褪せ、中3になると急に身長が伸びたためか、上腕の3分の1くらいが出ているような状態になってしまっていた。
前のボタンもきつくて閉められなくなり、ある日、何かの拍子に休み時間に背中の真ん中の縫い目が裂けてしまった。

本人は笑いを誘うギャグを飛ばし、笑いながら家庭科の得意な女子が縫って直してあげた。
そこへ、ある男子が、

「誰か兄ちゃんとか近所の人とかで綺麗な制服余っている人いないかー?」

と声をかけた。
みんな家に帰って親や隣近所に聞いたりしていらない制服を探した。

翌日2着の上着と1着のズボンが彼の机に置かれた。
その日はクラス対抗バレーボール大会の日で、制服を貰った彼は嬉しそうに制服を高く持ち上げて

「みんなー、ありがとなー、お礼に今日は俺がバンバン点取るからさー。」

と言った。

夕刊の新聞配達のため帰宅部だった彼は、どこで覚えたのかと思うほどバレーボールが上手く宣言どおりに、一人で何点も点を決め、クラスは優勝した。
勝った瞬間、男子は彼に駆け寄り、ポカポカ頭を叩いたり抱きついたり、最後には胴上げ。
それを見ていた女子たちは何故かみんな号泣。

いい時代だった。

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