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1コ上のお兄ちゃん。

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年4月24日 15:38
  • 友達

三歳ぐらいの時から、毎日のように遊んでくれた1コ上の兄ちゃんがいた。
成績優秀でスポーツ万能。しかも超優しい。
一人っ子の俺にとって、ほんとに兄ちゃんみたいな存在だった。

小4の時、真冬にサッカーしてて林に入ったボールを取って戻ってきたら兄ちゃんが倒れてた。
慌てて抱き起こしたら吐いちゃって、その時は風邪ひいてるって言われてバイバイした。
しばらくして入院したって聞いて、病名も知らないのにお見舞いに行った。
退院できたけど学校には滅多に来なくなった。

外で遊んじゃいけないらしいんで、毎週土日は兄ちゃん家にくにおくんをやりに行った。
よく兄ちゃんのママンから

「来てくれてありがとうね。」

って言われて、近所のオバチャンからは

「○○君と遊んでるなんて偉いわね。」

って言われた。
言葉の意味が俺にはさっぱり分からなかった。

(はぁ?友達なんだから当たり前の事じゃないの?)

純粋にそう思えるぐらいバカなガキだった。
しばらくしたら絶対良くなって、また外で遊べるって思ってた。
親にも兄ちゃんのママンにも、そのうち良くなるって言われたし。

ある日、やけに兄ちゃん宅に抜け毛が多いなって事に気付いた。
身長も俺のほうが上になったし、外に出ないから肌真っ白だし、腕も超細いし。
その事を親に話したら、脳腫瘍っていう難しい病気なんだよって初めて聞かされた。
兄ちゃんがあんまり長くないって事、なんとなく分かった。

それから急に顔合わせるのが辛くなった。
遊びに行く機会が段々減っていって、最後は全く遊ばなくなった。
しばらくして、晩飯の時間のニュースで「病気と闘う中学生」みたいな感じの特集に兄ちゃんが出てた。
見るのが嫌になってチャンネル変えた。
親に思いっきりビンタされた。

結局会う事になったのは2年ぶり、兄ちゃんが棺の中に入った時だった。
兄ちゃんのママンから

「何か言ってあげて。」

って、凄い優しい声で言われた。

(俺が遊びに行かなくなってから、どんな気持ちで毎日家の中で過ごしてたんだろう)。

ってそう考えたら胸が張り裂けそうになって、何も言葉にする事ができなかった。
結局自分の事しか考えて無かった。
もっと沢山会ってあげればよかった。

本当にごめんね。
謝っても謝り切れないけど、あれからは身近な人を、いつでも大切にしようって思えるようになったんだ。
今年も線香あげに行くよ。

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