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カーチャンが。。本当のカーチャンじゃなかった。。2

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2013年2月19日 11:17
  • 人間関係

カーチャンが。。本当のカーチャンじゃなかった。。1続き

93 :1:2011/07/13(水) 03:16:28.55 ID:hgHxcprj0
母さんを見て愕然とした。
以前はふっくらとしていた体型もガリガリに痩せ、髪の毛もバサバサだった。
殺せなかった。
でも何か込み上げてきて、包丁で刺しまくった。
自分の腕を。

「ウクッ・・・!!アアアッ!!」

みたいな声にならない声を上げていたらオヤジが起きた。
物凄い形相で俺を殴りつけてきた。
そこまで記憶があるが、どうもボコボコにやられたらしい。
気がついたら自室に寝かされてた。

98 :1:2011/07/13(水) 03:19:35.42 ID:hgHxcprj0
腕の傷は深くなく、包帯があてがわれていた。
でも少し冷静になっていた俺はボーっと何も考えずに窓の外を見てすごしていた。
数日後、オヤジが俺の部屋にやってきた。
当然俺はドアを開かない。
オヤジはドアを壊して入ってきた。
以前の俺ならここで発狂していただろう。
だが、何故か冷静だった。
オヤジの顔を横になりながら見て、涙がスーっと流れたのを覚えている。

102 :1:2011/07/13(水) 03:26:43.82 ID:hgHxcprj0
「父さん。」

と言いたかったのだが、どうしても上手く喋れない。
何かを言おうとしている俺に父さんが

「真実、本当のことが知りたいか?」

と聞いてきた。
俺は反応しなかった。

「真実、お前が本当のことを知りたいと思っても、今は話さない。だがな・・・。」

オヤジがここで涙を流した。
心がズキッと痛んだ。

「お前が母さんのことを考えて、今までのことを思い返して、許せる時が来たと思ったら俺から話す。」

ということだった。
俺はそれから時間が経つにつれて、本当のことってのを知りたくなってきた。
まず、部屋を片付けてみた。
トイレにだけは行くようにしてみた。
少しずつ、オヤジと話すようにしてみた。
この一つ一つに一ヶ月以上の時間をかけて、こなすようにしてみた。
気がつけば、キャンプから二年が経っていた。

107 :1:2011/07/13(水) 03:30:11.93 ID:hgHxcprj0
いつしか、普通に喋れるようになっていた。
元々自分で言うのもなんだが、割と社交的だった俺は友達も少なからずいて、友達からずっともらっていたメールにも返信するようになった。
オヤジに対しても猜疑心はある。
しかしいつしか自然に話せるようになっていた。
しかし笑顔はやはり無かった。

111 :1:2011/07/13(水) 03:35:15.33 ID:hgHxcprj0
ある日、オヤジが一冊の本を持って、俺の部屋に勝手に入ってきた。
さすがに怒る。
勝手に入ってくるなよ・・・などと言っていたら何も言わずにベッドに無言で座る。
パラパラとページをめくる。
そこには俺の成長の記録が記されていた。
俺が体調を崩して気が気でなかったこと、何を与えればいいのかわからなくて、勉強したことのメモ、初めて立った日のこと、顔立ちが自分に似てきた、だの書いてあった。
一番は母乳が出ないってことが多く書いてあったかなw
自分の子じゃねぇんだから、似てくるわけねぇだろ・・・とか思いながら見ていた。

115 :1:2011/07/13(水) 03:39:33.49 ID:hgHxcprj0
別の本を渡された。
そっちには決して人には見せられない悩みの日記が記されていた。
いつか言わなくてはいけない・・・。
自分みたいになって欲しくないから絶対に運動部に入って男らしくなってほしい・・・。
なんで自分は女に生まれなかったのか・・・。
真実は軽蔑するだろうな・・・。

120 :1:2011/07/13(水) 03:44:22.10 ID:hgHxcprj0
もうね。
気がついたら音読してたのw
ボロボロ涙出てきて、許せない気持ちと、でも母さんは愛してくれてたってのがわかって、ずっとオヤジと二人で泣いてた。
それからまたしばらくして、母さんに会いたくなってしまった。
でもキッカケがなかなか訪れない。
自分からは会いに行きたくないし、会っても悪態ついてしまうだろうなって思ってた。
ある日の夜、オヤジが歩いてる音がしてドアを静かに開けた。

126 :1:2011/07/13(水) 03:49:21.75 ID:hgHxcprj0
オヤジの足音だと思ってたのは母さんのものだった。
時間が止まった。
最近は俺が徐々に元に戻っていたこともあり、母さんも元の綺麗な母さんに戻っていた。
少し安心してくれてたんだろう。
数秒間何も言わずに目が合っていた。
すごく長い時間に感じたけど数秒間だったんだろう。
かれこれ、マトモに顔を合わせるのは二年ぶり?くらいだった。

「まこt・・・。」

母さんが言いかけた途端に
涙腺が決壊してボロボロになって出た言葉が

「母さん、今日はカレーが食べたい。」

だった

132 :1:2011/07/13(水) 03:53:35.41 ID:hgHxcprj0
そのうち少しずつ少しずつ家族というものに戻っていった感があった。
高校を辞めていた俺は、必死に勉強して、大学に進学した。
大学に進学するまでが人生で一番大変だったと思うw
なんせ外に出るのがとても怖い。
あの逃げ出した夜がトラウマだったんだと思う。
外に出ると

「それじゃ行こう⇒ドコへ?⇒何の為に?⇒そうだ、逃げなきゃ」

って気持ちになってしまい、予備校をサボったことも多々あった。

136 :1:2011/07/13(水) 03:59:09.71 ID:hgHxcprj0
俺は次第にその記憶は封印するようになっていた。
本当のことを聞くのは怖い。
じゃあ忘れた方がいいんじゃないかって。
大学に入ったら新たな友達ができた。
充実していたのかな?きっとしていたと思う。
彼女もできたし、初めてのセックスもした。
でも、そのセックスっていうもの自体に嫌悪感を抱くようになっていた。
なぜなら、男女を強く意識してしまうから。
そして迎えた成人式の日。

140 :1:2011/07/13(水) 04:03:24.59 ID:hgHxcprj0
あ、ゴメン、成人式の前の日だw
オヤジに誘われて釣りに行った。
オヤジが真面目な話する時は大体釣りに誘ってくるw
きっと今日はあの話なんだろうと思って釣りへ出かけた。
そんな日に限ってオヤジが空気を読まずにガンガン釣りやがるw
俺はほぼボウズに近かったwww

「オヤジ・・・なんか話あったんじゃないの?一旦休憩したら?」

と聞いてみた。
ヒマだったのでw

「釣れてる内は釣る!でないと機会損失が云々・・・。」

とか言い出し、結局話さないまま釣り終了w

143 :1:2011/07/13(水) 04:05:51.16 ID:hgHxcprj0
既にハタチだった俺とオヤジは二人で居酒屋へ。
釣った魚を捌いてもらった。
脱線するけど、これがまた美味い!
生もモチロン美味かったけど、炉辺の店だったから焼いてもらう。
至福。
そんなこんなでいい感じに酔っ払った後にオヤジに本当のことを話された。
多分オヤジも酒の力を借りたかったんだろうな。

156 :1:2011/07/13(水) 04:12:14.75 ID:hgHxcprj0
要約するとこうだった。

・俺とオヤジは血は繋がっているが、父親ではない。
・若くして死んでしまった親父の親類の子供が俺。
・本当の母親は、俺の父親が死んでしまった後に産むことを決意したが、俺を産んで死んでしまう。
・親戚の反対を押し切り、オヤジが俺を育てることを決意する
・俺の名前は、本当の両親の名前を一文字ずつ取って「真実」という名前にした
・オヤジは母さんのことを愛している。二人は俺を引き取る前から一緒に暮らしていた
・オヤジは女のことも好きw

164 :1:2011/07/13(水) 04:19:44.02 ID:hgHxcprj0
何よりも嬉しかったのは、俺の名前を考えたのは母さんだったということだった。
そして自分の子供のように愛してくれていたということを改めて知った。
家に帰ってから母さんのこと抱きしめた。
多分酒入ってなかったらできなかったと思うw
育ててくれたことにお礼を言いたかったけど、俺の為に母親で居続けてくれたことにお礼を言いたかったけど、野暮ったいし、恥ずかしいから何も言わないで抱きしめた。

167 :1:2011/07/13(水) 04:24:35.80 ID:hgHxcprj0
俺は就職氷河期なんてなんのその!で無事に就職できた。
準大手の商社に勤め、安定した暮らしを送れるようになっていた。
恋人もいたし、それなりに充実した毎日だった。
それまでの恋人は、無理もないが、同性愛に対して寛容に思える人がいなかった為、誰にも家族の話はしていなかった。

170 :1:2011/07/13(水) 04:29:15.68 ID:hgHxcprj0
今の恋人、仮にナギサにしよう。
ナギサは、とても明るい女の子だった。
活発で社交的で行動的。
そして何よりもカッコ良い女の子だった。
小柄で150センチしかないのだがバイクと車が大好きで、愛車はフルカスタムされたスティード。
足が届かなくて道路の縁石に足を置いて停車してる姿がまた可愛いのなんのって。
あ、なんかすみません・・・。

171 :1:2011/07/13(水) 04:34:00.76 ID:hgHxcprj0
ナギサもまた複雑な家庭環境の子だった。
幼くして両親は他界し、まだ物心ついてなかったこともあり、祖父母が両親としてナギサを育ててきた。
祖父母がかなり若い。
ナギサが産まれた時祖父母はまだ30代だった。
そのこともあり、自分の両親であることを疑わなかったそうだ。

「このことを知っているのは親類と真実だけ。」

ナギサは何か俺に似た匂いを感じたのかはわからないが、ある日そう打ち明けてくれた。

173 :1:2011/07/13(水) 04:38:38.69 ID:hgHxcprj0
どうしても俺はナギサに打ち明けることができなかった。
というより偏見を持たれるのが怖かった。
偏見を持つような子じゃないってわかってるのに、ね。
でも俺はナギサのことがどんどん大好きになっていった。
でも結婚するとなると、俺の家庭事情をはなさないといけない。
でもどうしてもずっと一緒にいたい。
でもでもでも、と頭の中で葛藤が生まれていた。

176 :1:2011/07/13(水) 04:45:26.39 ID:hgHxcprj0
ナギサも結婚したいという気持ちはあったらしい。
一緒にドライブに行ったり、マッタリしたり、そんな時間がいつも心地良いと思ってくれてたようだ。
しかし、俺の態度が煮え切らないことに業を煮やしたようだ。
ある日話がある、と呼び出された。

「大阪に赴任することになったの。遠距離恋愛は私にはできないから。別れましょ。」

177 :1:2011/07/13(水) 04:49:38.71 ID:hgHxcprj0
俺の人生の中で二番目に大きなパニックが襲いかかった。
でも前のように逃げるわけにはいかない。
いい大人だ。

「その赴任はどうにかならないの!?」

取り乱していたと思う。
俺はナギサの事が何よりも大事になっていたから。
大いに悩んだ。
どうすればいいんだろう、家族のことを打ち明けられない。
だから結婚してくれ、なんて言えない。

179 :1:2011/07/13(水) 04:53:25.61 ID:hgHxcprj0
その時まだ実家暮らしだった俺は、笑顔の戻った食卓を囲んでいた・・・が、俺の元気の無さを察して母さんが言う。

「真実、何かあったね??」
「別に・・・。」

沈黙の続く食卓。
ドン!
と母さんが食卓を叩く。
行儀悪いなw
オヤジはポカーンww

「真実、我が家の家訓第二条は?」
「その日あったことはなるべく話すようにする・・・です。」

181 :1:2011/07/13(水) 04:57:46.34 ID:hgHxcprj0
「よろしい。では『なるべく』話したまえ。」

俺は全て話した。
母さんは途中口を挟まず最後まで話を聞いてくれた。
ここ数年で母さんはとても強くなってきた。

「真実、母さん達がそんなに恥ずかしい?母さん達は愛し合ってるし、素敵な家族だと思ってるよ?真実が選んだ子に話すのは抵抗ある家族なの?もしも、多少でも重荷に感じるなら、私たちのことを隠してその子と結婚してもいいのよ。」

その日の夜、母さんの言葉を噛み締めて、決心した。
プロポーズしよう。

183 :1:2011/07/13(水) 05:01:12.50 ID:hgHxcprj0
次の日、平日だったが俺は有給を取り駆け回った。
婚約指輪を買う為だ。
給料三か月分・・・というのが頭にあった。
何故か源泉徴収を握り締めてたw
何の証明に使う気だww
そして普段余分な金は全て家に入れていた為、三ヶ月分の給料なんて手元に無かった。
俺は消費者金融で金を借りたw

187 :1:2011/07/13(水) 05:11:21.02 ID:hgHxcprj0
準備を終えてナギサを呼び出した。

「何?別れるって言ったでしょ?」

俺に迷いは無かった。

「俺はナギサと別れたくない。遠い所になんて行かないでずっと俺のそばにいてくれ。俺は、お前と新しい家族を作りたい。俺の家族とも家族になって欲しい。だから、結婚してくれ。」

指輪を差し出しながら言った。
ナギサはしばらく黙った後・・・

「まずね、アンタ今日臭い。匂う。どんだけ汗かいてんの?それと、服装も最悪!もうちょっとマシな服で言ってきてよね!んで、道端ってなんなの!?お洒落なレストランでも予約しなさいよ!」

俺のHPがどんどん削られたww

「そこまで言わなくても・・・。」

と俺が言うと、指輪奪い取られて薬指に付けて一言。

「だって・・・一生に一回しかないじゃん・・・。」

俺たちは結婚することになった。

カーチャンが。。本当のカーチャンじゃなかった。。3に続く

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