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マロと私

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年6月27日 08:26
  • ペット

207 :彼氏いない歴774年:2009/11/10(火) 02:38:02 ID:tuA0nyvp
物心ついた時から一人が当たり前だった。
両親の夫婦仲は冷め、お互い医療関係者で仕事が忙しく、家にはほとんどいなかった。

学校では喋らない上に小太りだったこともあり、いじめられていたでも別に悲しいとは思わない。
冷めた子供だと自分で思っていた。

小5の夏休みに入った次の日、大きな箱を手に祖父がやって来た。
箱を開けて驚いた。

中には少し大きくなった子犬が入っていた。
初めてみるトイカラーのその犬には茶色い眉毛があった。

「これはお前の犬だよ。」

と言った。

父も母もはじめからそのつもりだったようで、犬はマロと名付けられ私の犬になった。

学校から帰るとすぐにマロと遊ぶ、本を読み聞かせたり、躾をしたり、マロは私の弟であり、親友だった。

そんなある日、男子からひどく悪口を言われ小突かれた。
家に帰り、尻尾をふるマロをみて気が付くと涙が溢れた。
抱きしめ何時間も泣いた。

泣き止んでもマロは傍にいて手を舐めてくれた。
誰かの前でしか泣けないこともあるんだと知った。

それからもマロとはいつも一緒だった。
同じベッドでねむり秘密話をしてくすぐりっこしたり、愚痴を言ったりした。

私が犬を飼っていると知ったいじめっこが

「お前みたいなブスに飼われてるなんて世界で一番不幸な犬だな可哀想。」

といってきた。
そのことが気になり、マロの健康診断のときに思い切って獣医さんに

「飼い主が不細工だと犬は他の犬にバカにされますか?悲しい思いをしますか?」

と聞いた。
獣医さんは驚いて

「そんなことはないよ、絶対。犬が一番悲しいのは大好きな人が悲しんだり悩んだりすることだよ。」

そういったあとに

「あとこれは個人的な意見だけど、君の犬はとても幸せそうだよ。君ににてとても可愛いしね。」

と言ってくれた。
マロは不思議そうにこちらを見ていた。

208 :彼氏いない歴774年:2009/11/10(火) 02:41:05 ID:tuA0nyvp
中学になり高校になり、マロも私も年をとった。
それなりに友達もでき、家に連れてくるとマロは友達に自分のお菓子くわえてもってきて分け与えてくれた。
友達は笑い喜んでいた。

そしていつのまにか医者になるはずだった私は獣医学部に入っていた。
今、例の獣医さんの病院でアルバイトもしている。

私が獣医になる頃には、マロは生きていないかもしれない。
これから勉強で忙しくなるし、あまり相手もしてあげられないだろう。
だけど、私はペットという家族に恩返しがしたい。
きっとそういったらマロはまた手を舐めて誉めてくれるだろう。

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