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ばあちゃんのすごろく

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年2月24日 15:46
  • 家族

362 名前:躯 ◆jk0cn7Uk1o 投稿日:04/05/23 19:43 ID:YasGQFUA
オレは小さい頃、家の事情でばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地に来て間もなく当然友達もいない。
いつしかオレはノートに、自分が考えたすごろくを書くのに夢中になっていた。
それをばあちゃんに見せては

「ここでモンスターが出るんだよ。」
「ここに止まったら三回休み~。」

ばあちゃんはニコニコしながら、

「ほう、そうかい、そいつはすごいねぇ。」

と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。

やがてオレにも友達が出き、そんなこともせず友達と遊びまくってたころ、家の事情も解消され、自分の家に戻った。
ばあちゃんは別れる時もニコニコしていて、

「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ。」

と喜んでくれた。
先日、そのばあちゃんが死んだ。
89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から、

「あんたに。」

と一冊のノートをもらった。
開いてみると、そこにはばあちゃんが作ったすごろくが書かれてあった。
モンスターの絵らしき物が書かれていたり、何故かぬらりひょんとか、妖怪も混じっていたり。

「ばあちゃん、よく作ったな。」

とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。

「あがり」

と達筆な字で書かれていた、その下に

「義弘(オレ)くんに友達がいっぱいできますように。」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
ばあちゃん、死に目に会えなくてごめんよ。
そしてありがとう。

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