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ありがとう、父さん

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2012年2月22日 08:20
  • 家族

私がまだ小一の頃。
母さんと父さんはあんまり仲が良くなくって、どちらかというと母に良くして貰ってた私は、父のことがあまり好きではなかった。

そんなある日、学校に行ったとき上靴を忘れてしまった。

「仕方ない、靴下で一日過ごそう。」

と思っていたその時、父が上靴を持ってきてくれた。
父は背がとても高いが、ルックスはアンガールズの田中に似てて、はっきりいってかっこいいとはとても言えない父。
クラスメイトが私の机に集まっていたこともあり、恥ずかしさとか色々な感情で思わず、

「出て行ってよ!!お父さんが何で上靴もって来たの!!」

と強く言ってしまった。
父は、何も言わずに上靴を置いて、教室を出て行った。

家に帰ると、仕事から帰った母親がいた。

「○○(名前)、今日父さんに何か言ったの?」

すぐに、あの上靴のことだと分かった。
母に聞いた話によると、父は教室を出てから家に帰るまで、ずっとわんわん泣いていたらしい。
その日は出張の日で、東京に行ってしまったが、母には、

「○○を責めないでほしい。あの子は何も悪くない。」

と、泣きながら飛行場に行ったそうだ。

私も泣いた。
初めて、本気で父さんに申し訳ないと子供心に思った。

いつも、早く仕事に行って遅くに帰ってくる父さん。
教育なんてまるで興味ないのに、突然怒り出す父さん。
熱を出したとき、一番心配していた父さん。
不器用だけど、笑った顔は最高の父さん。
いつもお疲れ様って、何でずっと言えなかったんだろう。

その日の夜、父さんに電話を掛けた。

「わざわざ電話掛けてくれてありがとな。」

って泣きながら言ってきた。
私は泣きすぎてボロボロで、声にならない声で

「お疲れ様。仕事、頑張ってね。」

電話を切った後でも、私は罪悪感でずっと泣いていた。

父は二日後に帰ってきた。
私の好きな東京バナナをおみやげに買ってきてくれて。
東京バナナって、甘くてとってもおいしい。
でも、私が食べた東京バナナは、とってもしょっぱかった。

ありがとう、父さん。

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