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ママ役お姉ちゃん

  • Posted by: 涙脆い管理人
  • 2011年7月13日 08:42
  • 家族

493:おさかなくわえた名無しさん 12/12 18:30 SAtrbW1A
もう10年も前の話。

妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。
実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。

そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、実家の母にしばらくきてもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。

そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
『ママとおどろう』だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・。

「まぁ、行くよ♪」

娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。

あなたがこの間、九州へ行っていた時に、正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、

「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?本当はパパだってとってもさみしいの。だけどパパは泣いたりしないでしょ?それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。だから、だいじょうぶだよね?お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」

そう言っていたのよ。

何ということだ。
娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。

10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?

君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。
君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
ありがとう。

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