- 2011年6月22日 01:14
- 人間関係
大学生の時、貧乏で貧乏で、友人たちも貧乏だった。
ある日、具の無いお好み焼きにも飽き、腹に力も入らず
「具のあるお好み焼きを食べたい!」
と、ついに畑泥棒決行。
車に乗り、近所の畑へ・・・。
キャベツ を盗む事にする。
ところが、キャベツの根(茎?)って太くて、腹に力も入らず、畑仕事経験なんか全く無い俺たちにはなかなかぬけなかった。
そこで、車の牽引フックにロープを結んで引き抜くことにする。
作戦成功。
見事にキャベツは宙をまった。
が、勢いあまって車は友人を乗せたまま反対側の畑に転落。
自力で脱出が不可能に。
警察をよぶ。
動転してたんだろうな。
警察と畑のおやじ到着。
警察官が持ち上げた 牽引ロープ の先に キャベツが・・・。
唖然とする警官とおやじ。
事情を説明し、畑も弁償したいと平謝り。
しかし、おやじは怒るどころか我々を家に招待して晩御飯をご馳走してくれたうえ、車に満載の野菜、芋、果物をただでくれた。
あまりの優しさに、帰りは友人ボコボコになった車で泣きながら帰った。
後日、友人と、
「せめて頂いた野菜分だけでも仕事をさせてください。」
とお願いにあがる。
おやじはハンマーとクワを渡し、
「丁度、ハウスを取り壊して畑にしたかったが、人手がなかった。」
と言い作業を指示した。
俺たちは日が落ちるまで作業を続け、ようやく畑らしい形を整えた。
おやじは非常に喜び、また俺たちを家に招きいれ、晩飯どころか今夜はビールまで振舞ってくれた。
オヤジの孫たちの相手をしつつ風呂を貰い家に帰る。
バイト料こそなかったものの、大学が終ったら畑仕事を手伝い、対価として飯を頂き、酒を飲み、談笑し、孫を寝かしつける。
おやじの家は娘3人姉妹(既婚)で息子が居なかったので、俺たちを息子のように可愛思ってくれたようだ。
実の娘をもってして
「こんなにうれしそうに喋る父は初めて見た。」
と。
そんな日が卒業まで続いた。
卒業が決まり、
「東京に帰ります。」
と挨拶に行ったとき、玄関先に居る俺たちに最後まで顔を見せてくれなかった・・・。
就職浪人を経て、今日初めてのボーナスを貰った。
年末には東北の酒を土産におやじのところに遊びに行きます。
どんな顔するかたのしみだ。
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